|
ヒトリゴト。
Let's talk about
your Love.
6/13(水) 【モータースポーツ話】
2日分を纏めてアップ。すみません昨夜、上げ損ねました。
■最近のニュースから。(全部Autosport.comです。現在、それ以外を読む余裕がありません…)
○マレー・ウォーカーがBBCでF1中継に復帰?
BBCラジオ5-LiveのF1中継で実況を務めているデーヴィッド・クロフトが、ニュルのレースを妻の初出産に立ち会うため欠席することから、BBCが「中継の質を維持できるだけの知名度のある代役(high-profile
replacement to maintain the standards of their F1 coverage)」を探している、というもの。内部筋によると、「マレーに打診する直前」との示唆があったらしい。
クロフトはこの情報について、「本当かどうかは知らないけど、もういちどBBCでマレー・ウォーカーが聴けるんなら素晴らしいことじゃないか」とAutosport.comに語ったそうな。
ええ、そりゃ、聞きたいですとも! …でも今、5-Liveのネット版は英国内でしか聴けないのよね…ぐっすん。
○DC、来年も残留で確定(らしい)
Autosport.comが得た情報によると、バリチェロ、フィジコと揃って残留の方向でチームと合意しているもよう。尤も実際的な契約内容についてはまだ協議入りしてはいない。ひとまず安心…かな?
○ハミルトン初優勝で英GPチケット争奪戦
ハミルトンの初優勝で、英国GPのチケットが飛ぶように売れているそうです。シルバーストーン・サーキットの発表では、カナダGP後の月曜日(11日)に入場券(自由席券)が売り切れ。企業向けのパドック・パックも95%が売約済みとのこと。「マンセル以来の過熱ぶり」と言われるのも、実際にハミルトンの走りを見ると納得するものがありますが……ええと、完全に無視されてる先輩方。私はむしろ貴方がたにこそ頑張って欲しいのですがね…?(笑)
(今年もし英国GPに行くなら、むしろ敢えてDC応援スタイルでジェンス関連グッズを探したい。いや行かないけど。だってポンドのレート今最悪だもの。)
ところで、今回のレース後のインタビュー読んでて思いましたけれど、ルイス・パパ。ドライバーの父親というとどうしても某英国人の先輩の例があるのでよい印象は持ってなかったのですが、ルイス・パパはもしかすると一味違うかもしれない。
どういうバックグラウンドをお持ちなのか知りませんけど、ものすごく地に足ついた、良識人な印象を受けました。
インタビュー時点ではクビサの状態がはっきりしていなかったため、「初優勝は素晴らしいことだけれど、最大の尊敬と祝福はクビサに贈られるべきだ」と言うところとか、今の気持ちを問われて、「正直に答えるなら、ただただ疲れ果てた」と答えちゃうところとか、「初優勝で漸くホッと一息つけるか」と訊かれて、「引退するまで安心なんかできない」と言うところとか。
この父にしてこの子あり。ハミルトンの落ち着きぶりに何となく納得がいきました。
6/12(火) 【モータースポーツ話】
■F1カナダGP (地上波+ライブモニタ観戦)
“His progress from his first
pole to his first victory was about the only serene element of the 2007
Canadian Grand Prix, as chaos reigned in Hamilton's wake.” --Autosport.com:
Canada GP Race Report
(初PPから初優勝までのハミルトンのレースぶりは、2007年カナダGPの中でほとんど唯一、落ち着きのある要素だった。彼が走り過ぎた後には無秩序しかなかった)
今まで見た中で最大級にぐっちゃぐちゃのレースでした。
たまたま別件で月曜日に有給を取っていたので、これを映像で見られたというのは、果たして良かったのかどうか。
ともあれ、まずはクビサの無事に乾杯。
結局は予選からチェッカーまで徹頭徹尾、動じなかった人が相応のメリットを得たという気がします。ハミルトンの落ち着きぶりはたいしたものでした。
翻って、チャンピオン争いをしている「はず」の他の3人はというと、評価は「駄目」の一言。
この中ではキミがまあまあ落ち着いているほうではあったけれど、スタートでポジションを落として、そのあと僅差で追いかけながらロズベルグを抜けてないので、やっぱり駄目。
マッサとアロンソは、言わずもがな。ルーキーがきちんとレースしているだけに、余計にどたばたぶりが目立ちました。
セッティングだとかタイヤの相性だとかSCのタイミングだとか、理由は色々あるでしょう。でも、そういった問題を含め全体を纏めてくるのが、チャンピオンの器だと思うので。
この一戦だけを取りあげて考えるなら、今年のチャンピオンに相応しいのはハミルトン、ということになります。
アロンソもマッサも、ものすごく「焦って」いたように見えました。アロンソはとても「らしからぬ」走りだった。
マッサは、若さが悪いほうへ出てしまったか。とりあえず、ルールはルール、守らにゃ仕方がない。ただ、SCでアロンソに「先を越された」という気持ちはあったでしょうから、その点はあんまり厳しく咎めるのはかわいそうかもしれない。彼がピットインした時点で、アロンソ(とロスベルグ)が審議対象になっているのは判っていなかったようだし。
むしろ、若いマッサが焦ることを予測して、チームが手綱を握るべきでした。今年のフェラーリは、端々に「ちょっとした弛み」があるように見受けられます。
アロンソについては、モナコ前後のレポートを殆ど読んでいないので詳細はわからないのですが、マクラーレンのチーム内のパワーバランスに絡む一連の騒ぎがどの程度の影響を与えているのか、少し気になっています。
ダブルチャンピオンといっても、まだ25歳。同じ年のミヒャエルがどれだけ「不安定」だったかを思えば、動じるな、と叱るのは酷な気もするからです。戦う相手が「絶対に何が何でも負けられない相手」だというのも、実は当時のミヒャエルと一緒、敵がチーム内にいるか、外にいるかの違いだけ。
あの頃、セナという強大な目標を喪ったミヒャエルは、セナvs.ミヒャという94年開幕時点の図式に縛られたまま、セナ以外の誰にも負けるわけにはいかない状況に追いこまれた(たとえそれが本人だけの思いこみだとしても)。アロンソはミヒャを打ち負かすというハードルはきちんとクリアしたけれど、ゆえにミヒャが引退した今年は、圧倒的優位でチャンピオンシップをリードする立場を求められている。デビューしたての新人に負けてはいられない。チャンピオンとしてレースをするのは2年目でも、完全に追われる者の立場を実感したのは、今シーズンが始めてなのではないでしょうか。
目の前に立ちはだかる壁が消えたとき、戦うべき相手を持たずひたすら自分との戦いを強いられることと、すぐさま若い実力者に追いかけられるのと、どちらが不幸で、どちらが幸せなのだろう?
アロンソを見ていると、そんなことを考えます。
ミヒャエルの孤独な時代を見てきたから、負けるわけにいかない相手でも実力ある若手と戦える彼を羨ましく思う一方、せめて今年1年くらいはのんびりと、自分の時代の到来を謳歌させてあげたいという気持ちも、あります。
○琢磨とSAFと本家
否応なく興奮しました、ラスト10周。予選でも、Q2突破まであとほんの少しだったし、今年はかなりマシンもよさそう。チームとして纏まっている印象。
アンソニーのピットが用意されていなかったのは、最終コーナーでビーバーさんに衝突した緊急ピットインだったとのことなので、まあ仕方がないでしょう。琢磨のピットインの時の判断も、トップチームがあれだけどたばたしている状態ならまあ、許容範囲。スーパーソフト使用義務をSC中にちゃっかり済ませてしまったのには、思わず口許が緩みました。レース終盤にスーパーソフトを履かざるをえなかった面子がぼろぼろだったことを鑑みれば、尚更に。
琢磨を見るとき、ついつい20代前半のBF3時代の、「大根や豆腐が手に入らない…」とぼやいていた姿を思い出して微笑ましい気持ちになります。SAFに行ってからの彼は、本当にとても「よい方向」に頑張ってると思います。
ところで、ねえ、本家は、あれはもう少しどうにかならないものでしょうか…。(マシンもドライバーも戦略も何もかも!)
6/5(火) 【日常話+モータースポーツ話】
長らくご無沙汰いたしました。F1は観ていたのですが、ニュースを読む暇がなく、他人様にお見せできるような記事が書けないなーとぐずぐず悩んでいるうちに、気づけば3ヶ月が経過しておりました…。
この春から、仕事内容がまた変わりまして(職場は変わってないのですが)。少し責任ある立場になりましたので、BBCスポーツやAutosport.comを読んでる暇があったら、BBCワールドやロイター、CNNなどの報道内容をチェックしなければならず、スポーツ面に辿り着く前に力尽きる状態です。一日国際ニュース(英語)と付き合って帰宅して、また国際ニュース(英語)を読むというのも精神的にこう辛いものがありまして、いっぱいいっぱいでした。
英語は趣味にとどめておくのが、やっぱりいちばん幸せだと思います(笑)←ただ、私から英語を取ったら人並の仕事が何もできないので、仕方がないですね。仕方ないと言いつつ楽しいのも事実。
今シーズンのF1、面白いです。素直な感想。毎戦、楽しみにしています。
でも、その「楽しみ」はこれまでの、つまりミヒャエルが走るのを待ち構える時の、「わくわく」とか「どきどき」とは違う。どこか突き放したかんじで観ています。語るべきことが出てこないのは、その所為もあるんでしょう。
何が最大の違いかって、「不安要素」がないんですよね。「〜だったらどうしよう」「もしかしたら〜かもしれない」「いやいや彼のことだからきっと何とかしてくれるだろう」――
そんなふうに始まる前からいろいろと悪いことばかり考えて不安になって、その不安を打ち消して期待をかけて…といった経緯がまったくなく、するっと本番に入っていけてしまう。だから、素直に目の前で起こる展開を楽しんで、「あー楽しかった!」で終わってしまう。
去年も少し触れたかもしれないけれど、たとえば私のサッカーを観るスタンスがそうなので、これは不思議でもなんでもない変化です。
私にとってツィーゲというサッカー選手がどういうわけかもの凄いツボに嵌ったのと同じように、F1ではミヒャエルが私のツボだった。2人とも、私が思春期に嵌ったスポーツ選手なので、今また同じように誰かに嵌れるか、といったらそれは無理があります。たとえ同じような素質の選手が出てきたって、肝心の私がもう十代の女の子ではありませんもの(笑)
ですから私には、これまでミヒャエルを中心にコメントしてきたような内容は、もう今のドライバーを対象には書けない。
実は、この3ヶ月間気にしていたのは、そこでした。今までのような記事が書けないことがはっきり判っている以上、じゃあ何を書いたら見に来てくださる方を満足させられるのか、それが判らなかった。アロンソにしてもマッサにしてもライコネンにしてもハミルトンにしても、分析しようというレベルまで自分の意識がおっつかない。ただ、DCやジェンスやラルフに焦点を絞ると…愚痴と割り切りの繰りかえしにしかならない気がして、滅入る。
白状しますと、いっそこのままフェードアウトしちゃおうかなーとも思ってました(ごめんなさい!)
最近何となく、本当に何となくなのですが、吹っ切れてきました。
ここのタイトルは「モータースポーツに関するヒトリゴト」ですが、副題は「Let's talk about your love」としてあります。当時は「モータースポーツ=my
love」がゆるぎない事実だったので、そのつもりで名付けました。今は、他にも「love」の対象があって、F1はその中の1つという位置付けです。でも、それでもいいじゃないか、と思うようになりました。
要するに、ここは「私の好きなもの」について語る場所。その中の1つとしてモータースポーツを取り上げることなら、私にもまだできる。それについて閲覧者の皆様がどう思われるかは、また別の話ではありますが。
根が分析好きなので、F1・モータースポーツという縛りを解けば、それなりに語ることは出てくるだろうと思います。仕事柄、時事ネタなんかも飛び出すかもしれませんが、そのへんは(ご興味がなければ)さらりと流していただければ。
「英国の視点」というのも、帰国後5年も経つと怪しい部分も増えてきたので、あんまり拘らずに行きます。更新ペースは週1回を目安に頑張る所存。
そんなかんじで、近況報告と今後の方針でした。
|
|