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 March February January 2005


ヒトリゴト。
Let's talk about What you love.


3/30(水)

長らく留守に致しまして済みませんでした。実はお彼岸の連休を旅行に費やしてしまったので、マレーシアGPを観ていません。新レギュレーションの位置づけがまだ定まっていない状況では、後から幾らレポートを読んだところで語るべきことが出てくるはずもなく、それ以外の政治ネタはここ数ヶ月でだいぶ食傷気味だったので、深く考えずにスルーしていました。旅行で拾ってきたらしい風邪が自宅で猛威を揮ってたり、仕事が引継ぎのないまま年度末進行を迎えてたりするのも理由の一端。
バーレーンは、最終予選は微妙ですが、レースはライブタイミングでなら観戦できると思います。…風邪がこれ以上悪化しなければの話ですが(^ ^;;)

新レギュレーションの理解がある程度落ち着くのは、過去の例を見ると、やはり欧州ラウンドに入ってからだと思う。今はまだチームも手探りだし、何よりマシンが安定していない。チームの実力云々を論じるのも、未だ早計だという感触がある。だから、フェラーリのことも現在のところさほど気にはしていない。
とはいえ、アダム・クーパーのコラム(Autosport-Atlas)は早々にプリントアウトして持ち歩いているが。(生憎他に読むべきもの(=仕事)が山のようにあって手をつけていない。今週末までには目を通したいと思っている。)

■BF3開幕

F1市場が頭打ちの感があるため、BF3でチャンプを獲ったからといって必ず先が開けるわけではない昨今だが、それでも一応チェックしてしまうのは、やはり観戦に行って楽しかった想い出ゆえだろうか。今年はスパ、モンツァ、ニュルなど欧州のサーキットにも転戦するため、正式名称が"British Formula 3 Championship"から、"British Formula 3 International Series"へと変わった。以前のスカラシップクラスは「ナショナルクラス」という名前になるらしい。
伊原慶子がカーリンから出るというのが少し前に話題になったが、もう一人、アランドッキングから出るスコットランド出身のスージー・ストッダートも女性。私好みのレースさえしてくれるなら別にドライバーの性別は問わないが、レースの世界は未だ男性優位だから、活躍すればそれはそれで小気味いいとも思う。
Autosport-Atlasのプレビューで名前が出ているのは、Marko Asmer、Danilo Dirani、Mike Conway、Tim Bridgman、Ryan Lewis の5人。ちょっと脳裏に置いてニュースを見ることにしよう。

■コリンちゃんがWRCに復帰するかもな話。

今週の英AUTOSPORT誌の記事によると、ラリーGBの主催者が、観客減少の食い止め案として、人気の高い地元ドライバーをゲスト参戦させることを検討中という。
"There are certainly things we can do to help make it easier for Colin to get in a car. There's a strong will to make this happen because we need personalities like Colin McRae and it needs to come sooner rather than later."(アンドリュー・コー, ラリーGB商務担当)
これに対し、コリン自身もまた、"Just from a fun point of view I would like to come back and do it."と前向き。しかし、次の科白には苦笑すると同時に、ちょっと頭を抱えたくもなった。…あんまり大口叩かないで頂戴、スカったときに情けなくなるから。男なら黙って態度で示しなさいよ、…なんてね。(↓)
"At the same time, it would be quite interesting to see how quick I am. It would be coming up to two years that I've been out of a World Rally Car, so it wouldn't be that easy to jump straight back into the car. But I don't think they (the current WRC drivers) are driving any faster than I did and the cars are probably only tenths of a second faster than when I was driving."



3/17(木)

本日より、Autosport.comとAtlasF1のサイトが正式に合体。どちらのアドレスからでも、新サイトに飛ぶようになっている。これまでの夫々の形式に慣れきっていた身には、ちょっと使い勝手が悪くなってしまって困っている。が、私が主たる情報源にしていたのはこの二つなので、今後は一箇所だけチェックすればいいということになり、手間は省けると考えることもできる。尤も、私は好き好んでこの2サイトの記事をちょくちょく比較して物事を判断していたので、それが出来なくなるのは残念。更に、今のところニュースの過去ログの流れ方が早すぎるうえ、アーカイブがまだ準備中というオチ付き。レースウィークエンドのアトラスのニュース配信の多さは相当なので、ちょっと目を離した隙に見落とすネタも出てきそうで怖い。因みに、新サイトは完全有料制である。

マレーシアの木曜記者会見、メルボルンを振り返ってのDCの話が面白かった。ミヒャエルとニックの接触については、英国ではミヒャエルの責任と批判する声が高かったのに対し、DCはちょっと違う見解を持っていたり。DCの口調がかなりくだけていたり。これまでに幾つかの記事で、今期のDCはロン・デニスの管理から外れたのをいいことに「随分な」言葉遣いをしていると書かれているのに出くわしているけれど、どうやらそれは事実らしい。面白いけれど、以前に比べて解りにくくなった。(笑)

■エンジン・ルールの確認をしてみた。

実際に、85項の規定は、
 A) 2レースにつき1エンジン使用とする、
 B) もしエンジン交換を必要とするときは、10グリッド降下とし、次のレース終了まで同じエンジンを使う、
 C) 1回目のレースでリタイヤしたドライバーは、2回目のレースにおいてエンジンを交換してもペナルティを課せられない、
の3点となっており、BAR陣営の言い分は、確かに正しい。
 "Each driver may use no more than one engine for two consecutive Events. Should it become necessary for a driver to use another engine he will drop ten places on the starting grid at that Event and may not use another engine until the end of the next Event. Any driver who failed to finish the race at the first of the two Events may start the second with a different engine without incurring a penalty."FIA Sporting Regulation, Article 85)←PDFファイルです
メルボルンの騒動を受けて、FIAは次のようなプレスリリースによって、止むを得ないリタイヤと故意のリタイヤを明確に区別すると宣言したが、さて、どうやって取り締まるのか、そこは未だ不明瞭。
 "The purpose of including the final sentence in the first paragraph of Article 85 of the 2005 Formula One Sporting Regulations was to ensure that if a driver failed to finish the first of two races he would not be penalised in the second if the engine was changed, the principle being that failing to finish a race was sufficient penalty.
 As a result of what happened on the last lap of the race in Melbourne a distinction will now be made between failing to finish and choosing not to finish, the former is normally accidental or beyond the control of the driver while the latter is not.
 In order to ensure the purpose of the regulation is fully respected, and unless the reason is completely clear, in future we will require the team of any driver who fails to finish the first of two races to explain the circumstances surrounding the retirement to the Stewards of the meeting."

下線部がポイントなわけだが、知人に聞いたところ、「故意にエンジン・トラブルを発生させることは可能」であり、更に「それがわざとであるかどうかを後から確認することはほぼ不可能」だという。やろうと思えばできてしまうわけで、結局はチーム側の良心に縋ったルールであることには変わりない。
BARが「予定通り」と嘯く一方、フェラーリは古いエンジンを使うと発表。BARとは違うと言い張るあたりが怪しいと、やっぱり穿って見てしまう、どうにも素直じゃない私だったりする。

■昨日紹介したリトル・シューマッハー

…は、こんな人でした。(BBCも報道してました)

【更新】
リンクページにAutosport-Atlas.comを追加。Autosport.comおよびAtlasF1.comのリンクは外しました。


3/16(水)

いろいろあってばたばたしているうちに、あっという間にマレーシアが近づいてきた。慌てて開幕戦の雑記、というよりは雑感を仕上げてみた。わりと細かく調べたのに、纏める時間がなかったので、結局はただの感想止まり。いろいろと楽しいコメントなど、紹介しようと思っていたのに。
新レギュレーションについても、あちこちから興味深い見解が出されている。私が纏めるのと、FIAが変更を加えるのと、どちらが先だろう? エンジン交換の抜け穴については、テレグラフガーディアンの報道がアトラスやオートスポーツより早かった。解りやすいのはガーディアンのほう。
今後どうなるにせよ、オーストラリアGPでのBARの行為はルール違反ではない。そこは、はっきりさせておきたい。法が時間を遡って適用されるのであれば、世界は滅茶苦茶になってしまう。スポーツもまた、同じ事。(ミヒャエル・ファンをやっていると、こういうことをよく思わされる。ただし雑記でも書いたように、違反でないなら何をしても構わないかというのはまた、別の話。)

■リトル・シューマッハー。

テヘランの女性レーサー、ミス・サディックの話。男性優位社会の中の、男性だらけのレースで優勝したというネタから、彼女が受けてきた差別についても記す。イスラム教国の中でもイランの男尊女卑はとりわけ有名で、出る杭は打たれるの見本のようだ。男女平等を歌う欧米の文化であるはずのF1でさえ、女性には非寛容なのだから(最近はだいぶ緩んできたとはいえ、未だにレースが圧倒的に男の世界であることに変わりはない。実際、女性記者やレポーターは、最初のうちはアイドル扱いで全く相手にされないと、以前某ベテラン女性記者が憤慨していた)、さぞや苦労も多かろうに、それだけレースが好きなのだろう。遍歴を見るに、だいぶ男勝りでもあるらしい。
非常に面白い話なのですが、しかしなぜ「シューマッハー」なのだろう…?(「出る杭」だからというよりむしろ、単純に「速いor強い=シューミ」という連想のような気もするが)

【更新】
雑記にオーストラリアGPの感想


3/6(日)

■開幕戦オーストラリアGP - とりあえずの感想。

デビが予想外の活躍で、私が喜んでいると思っておいでの方々。間違いです。めちゃくちゃ悔しいです。だって表彰台が目の前だったもの…! はっきりいってレッドブルには何も期待してませんが、だからこそ、獲れるときに獲れるだけのものは獲っておかねば、というがめつい気持ちにもなるのですよ。
…というわけで、↓であれこれ言ってるわりに、蓋を開けてみればいつもどおり「デビデビ」と大騒ぎをしておりました(笑)
今回、諸事情で予選の流れをまったく把握せずに本戦を見る羽目になったのですが、グリッド順位と開幕前の情報からざっと当たりをつけた予想は、一部で大当たりし、一部予想外の展開を見せ、一部で期待外れの結果となりました。これから、各種レポートやコメントを読んで、解明される謎と永遠に闇の中な疑問と、両方がありそうな予感がしています。
一戦終わっただけで判断するのは早計ではありますが、もしかすると、新しいレギュレーションは、いっそ初心者向けかもしれません。下手に知識があり、分析欲求があると、いろいろと裏を勘繰り、考慮すべき点のあまりの多さに思考の糸がこんがらがって脳味噌が悲鳴をあげる。ただ無心に目の前で展開するアクションを楽しむだけならば、状況はこれまでとさほど変わらない。レースを理解しようという努力を、モズレーもバーニーもファンには求めていない、のではなかろうか。そんな印象を受けた開幕戦でした。新方式のレースは、私にとっては、若干の消化不良を誘いそうです。
そうそう、某中継は、相変わらずかっとんだ出来で、たま〜に有益な情報が交ざるので一応聞いてはいたものの、その所為で却って混乱を来たす場面が多々ありました(苦笑)←こっちも未だ誰がどの色のマシンに乗ってるのか把握してないもんだからさ…。



3/5(土)

開幕にあたって、今期の私のスタンスなどを(自分の事ながら)再確認。

たぶん今年は、ジェンスジェンスと大騒ぎをするのではなかろうかと。DCのことは、触れる=傷を抉る、にならない範囲で愛でると思われ。ラルフも同じく(今年のタイヤレギュが心配なのですよー…)。ミヒャエルは、調子が悪かったりしたらいろいろ書くと思います。順調なら別に言うことなし。そんなかんじかと。場合によるとフィジコとか登場するかも(←期待度的に)
そうそう、トップの取扱人物名からJPMとアロンソが消えましたが、昨年を見る限り扱ってなかったという反省からであって、特に気分的に悪感情を持ったとかそういうことではないです。走り方、嫌いじゃないんですけど、かつてほどの評価はしてません。様子見状態なので、状況次第で復活します。
F1以外は、「追いかける」ことはしないでしょう。小耳に挟むとか、そのへんかな。ぽつぽつとチェックは入れますが、追いかけるほど生活に余裕がないもので。「好きです」という意思表示だけは継続ということで。

時間があればやりたい情報の集め方として、英国系新聞・情報サイトのレースウィークの記事比較、ということをしてみたいです。片っ端から読んでると、同じ人から同時に聞いたと思われる話がいろいろな形で伝わっていて、全部見るとそれなりの全体像が浮かび上がってくるので。発言(科白)だけだとはっきりしないニュアンスも、前後の紹介のされかたで見えてきます。更に紹介のされ方を比較することで、話の繋がりとか質問の仕方とかも何となく見えてきます。…ただ、現実的な話、そんな悠長なことをやらかしている時間は私にはあまりなさそうですが。
あ、情報源は今年も英語サイト・雑誌のみが基本になりますので、宜しく。
レースも、映像を見ることは、(昨年に引き続き)あまりない、のではないかと考えています。単純に、翌日仕事にならないからです。録画してもいいのですが、後日わざわざ見る可能性はほぼゼロなもので(ただの面倒臭がり屋です)。なので観戦は、ネットライブが中心になると思われます。映像見ないで何が語れるよ、とも思っているので、語る回数も自然減るかもしれません。その代わり、英国系サイトからの情報はどんどん紹介していく予定です(訳もできるだけつけます)ので、ご容赦ください。

それでは、今期もどうぞ宜しくお願いいたします。

【更新】
トップに貼っていたメールリンクを、メールフォームに変更しました。匿名でも送れますので、ご感想ご質問疑問苦情などありましたらこちらからお気軽にどうぞ。機能していない掲示板は、そのうち外すかもしれません(がそこは今のところ未定)



3/3(木)

掻き集めた幾つかの直前情報を総合すると、調子が素晴らしくよさそうなのは、ルノーとマクラーレン。意外にタイムが伸びていて注目株なのが、トヨタ(ただし見せかけに過ぎない可能性もあると注記する向きも。どうやらそういう性向のチームらしい)。それなりに成果を見せつつも思ったより苦戦しているっぽいのが、BAR、フェラーリ(後者はタイヤに問題がある様子?テストでミヒャの機嫌が芳しくなかったとの情報も。ただし信頼性は抜群とのこと)。コリャ駄目だ、なのが、ウィリアムズ。5強+1の勢力予想図は、そんなかんじらしい。
ついでに、タイヤ新レギュレーションで苦労すると誰もが決めてかかってるのが、ラルフ、琢磨、JPMの3名。
――さて、どうなることやら。どちらにしろ、目の前で起こることをしっかり両の眼で見据えれば、何かは見えてくるだろう。
明日、いよいよ開幕、です。

■最近心惹かれた記事・言葉

マット・ビショップの2005年展望(Autosport.com, Feb.28)は、何が興味深いって、ニックに焦点を当てているところ。賛同するか否かは別としても、目の付け所が面白い。少々長いが、ニックファンは必見。
ジェームズ・アレンの2005年展望(ITV-F1.com, 前後編)は、とても綺麗に纏められていて、読みやすい。流石だと唸らされた言葉は、"The winner will be the one who has lost the least performance over the 200 miles of the race." 誰もが言っている内容なれど、表現の選び方が巧い。注目すべきは、中盤と終盤の走り方だと分析する。面白かったのは、"It (=Toyota) looks more like a corporation on wheels." 莫大な開発投資を皮肉っている。
先日も紹介した、アンドリュー・ベイカー(telegraph.co.uk, Mar.1)。彼の言葉そのものがというよりも、記事中に引用されるジェンスの科白が面白い。ちょっと長いが引用すると、"I'm a racing driver, I don't see myself being part of a boy band. I can't sing, for a start, and I don't have enough mates to make up a band. But seriously, you have David Beckham, say at one extreme, and I wouldn't want that kind of pressure, and someone like Jonny Wilkinson or Michael Owen at the other extreme. I'm somewhere in the middle."
ベッカム、オーウェンはご存知、サッカーのイングランド代表。ご当地ではベッカムよりはオーウェンの方が美形と名高いが、どちらにしろ大スターだ。ウィルキンソンはラグビーのイングランド代表で司令塔。こちらもまだ若く、ちょうど私があちらに居た頃に彗星の如く現れて話題を攫った。その後W杯で活躍して、今や(やはり)押しも押されぬスター。彼ら、お国の「英雄」たちと並べて、「僕は普通だよ」と宣う。私は最初の印象の所為で、どうしてもジェンスとミヒャエルを重ねて見てしまう悪癖が抜けないのだけれども、それにしたって、そんなところまで似なくても、と吹き出した。
でも、渦中に在るということは、そういうことなのかもしれない。本気で仕事をし、そこで一定の業績をあげる人というのは誰でも、どんな職業であっても、外から見れば「凄い」と思われるものなのかもしれない。(たとえば、英語が読めるということが私にとって今やごく当然のことであるように。) そんなことを思ったり。
ITVのピットレポーター、テッド・クラヴィッツによるミヒャエルのインタビュー(ITV-F1.com, Mar.3)。「嬉しくない」と言ってはいるが、実際に必要となればこのひとは幾らでもやるだろう。ハード面での戦闘力が若干弱いというのが事実だとしても、ミヒャエルの観点から見た場合、ニューマシンが投入されるまではとにかくポイントを稼げばいい、という考え方ができる。優勝と2位の獲得Pt.差は、かつてほど心配する必要はないものだ。ストップ・ザ・フェラーリの合言葉と共に導入されたポイントシステムの恩恵を、今年(開幕後数戦)はフェラーリこそが堪能するかもしれない。
ミヒャエル/フェラーリ双方の衰え(実力&意欲)が気にならないといえば嘘になるが、私はさほど案じてはいない――少なくとも今のところは。



3/1(火)

■もうすぐ開幕

開幕戦が目の前だが、新しいルールをどう「楽しむ」か、をここのところぼんやり考えている。これまではスティント毎のスプリントレースだったものが、どのように――或いはどれだけ――エンジンとタイヤを大切に使えるかどうかの我慢競争になる、という見方が大勢を占めている、ようだ。The Daily Telegraphの記者(ベイカー, Mar.1)は、"those who have been canniest will be at an advantage in the final, crucial laps"と述べ、デュパスキエもAutosport.comのインタビュー(ノーブル, Feb.21)に対し、セットアップやマシンの状態(ダウンフォース量)が "could have consequences at the end of the race - especially over the last 10 laps"と分析する。デュパスキエは更に、"downforce level and management of downforce is critical for tyre wear and tyre performance,""The driver is going to have to compensate more. It will be interesting, because a stupid driver will have a hard time."と展望する。この意見もまた、大方で一致しており、実際に「今期うまくやりそうなドライバー」と「駄目そうなドライバー」の名は、各所で様々に論われている。(誰をどちらに振り分けるかというのも、だいたいにおいて傾向が決まっているが、なかには希望的観測を含むものも間々あるのが面白い。)
ウィンザーはF1Racing3月号で、レースを決定づける要因として、レースでのタイヤの使い方の他に"the correct choice of tyre"をあげ、タイヤの持続性に関するデータがどこのチームも不足しているという前提に基いて、"More than ever, tyre choice will be based on intelligent pre-race testing and on efficient use of the variables on Friday"と見る。そのうえで、"optimum use of the tyres in qualifying, on a high fuel load, will be absolutely crucial"と結論づけている。因みに、ノンピットストップ・レースを誰かがやるか、という予想に関するウィンザーの見解は、否。理由は、現在のF1マシンは、ピットストップなしで走りきるだけの給油タンクサイズと燃費効率のいいエンジンを搭載していないからとのこと。
ともあれ、予想は予想。あれこれ掌中で転がすのは楽しいが、まずは実戦を見てみないことには、というのが私の正直な気持ちだ。ここ最近の過去のルール変更の顛末を思い起こせば、あれこれ騒いだ割に結果として奇想天外なことは起こらなかった。結局、相手はその道のプロなのだ、条件が有利だろうが不利だろうが、それなりの対応をしてくる。そういうことではなかろうか。
開幕から数戦は、チーム側もプレスも観客も、手探りの状況が続くだろう。それも含めて、とりあえず早く見てみたい、そんなふうに気が急く今日この頃である。


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