ヒトリゴト。
Let's talk about What you love.
3/29(月)--------------------------------------------------------------------------------
■F1Racing 4月号
やっぱり来ちゃいましたので、3月号は打ち切りということで。(どうしても知りたい人は個人的に連絡くださいまし)
●ウィンザー on DC.
デイビッドの話題は現在、英国メディアにとって、触れるべきネタであると同時に最も扱いに困るネタでもあるだろう。彼らは小舅のように何やかやと文句をたれながら、結局のところ最後の最後で味方なのである。日本のメディアが日本人ドライバーやチームを真っ向から否定することがないように、彼らもDCを見捨てられない。完全に中立な見解を述べることができず、厳しい言葉を並べはしても、最終的な判定は甘い。ウィンザーですらその例外ではなく、この記事もまた、読後にどことなく中途半端な消化不良の感覚が残る。DC擁護に走るのを寸でのところで踏み止まっているような印象だ。
とはいえ、98年開幕戦の詳述からDCのキャリアを説明しようとする発想は、腐ってもウィンザー。曰く、"it
all comes down to a March afternoon, six years ago in Australia. That
was the defining moment, the explanation for all that has happened before
or since."
DCはこの日、自分は何一つ失敗していないにもかかわらず、無線を聞き間違えたミカの「尻拭い」をさせられ、優勝をチームメイトに譲った。「譲れ」と命じた無線に対し、彼は状況を確認したがったが、無線はただ「ミカが間違えたんだ。でも、君の判断に任せるよ」と言っただけだった。仕方なく、DCは自分の持ちうる条件を考慮して、最終的に譲ることを決めた。レース前に、1コーナーを獲った方が優勝と約束していたのが決め手となった。
"Over the months that followed, David spent
much of his time wishing that they had been a dream. Those 10 minutes
in time, and the decisions he made in those minites, would colour not
only his year but also the rest of his racing life."
DCがミカに勝ちを譲ったのは、これが初めてではない。前年の最終戦ヘレスで、やはり「ミカを先に行かせろ」との無線を受け、レース中に議論をするわけにもいかず、渋々チームの決定に従ったという経緯があった。マクラーレン・メルセデスの初勝利を飾るのはミカでなければ、という風潮を、彼は薄々感じていた。だからオーストラリアでロン・デニスが『1コーナールール』を持ち出したとき、些かの不安を感じたのだという。
ならば何故、最終的に彼は譲ったのか。解答を、ウィンザーはDCの『プロ意識』に求める。
"DC is too much of an all-round pro to be a
real racer."
"He did so because it was his duty as a McLaren-Mercedes team member.
Ultimately, he had to keep reminding himself, you do what is best for
the team."
そうかもしれない。ただ、たとえそうであったとしても、勝てるマシンを与えられながらチームを自分の方向に引きつけられず、みすみす機会を逸した現実は変わらない。98年の時点で不安を持っていたなら、どうして自身の嗅覚に従って自分がNo.1となれる居場所を探さなかったのか。ファンとしては歯噛みもしたくなるというものだ。
とどのつまり、他人を押し退けてでも、という闘争心が、たとえばミヒャエルなどに比べて薄いのだろう。与えられた条件の中で最大値を求める懸命さならあるけれども、隣の芝の青さを羨んでないものねだりをしてみたり、対抗して自宅の庭の手入れに徹底的に凝ってみたりはしないのだ。それは決して欠点ではない。欠点ではないが、レースという観点に照らせば弱点となることもまた、事実である。
■ル・マン
久々にF1以外のネタを。
Autosport.comの報道によれば、コリンちゃんはCare
Racing Developments(昨年のGTSクラス優勝チーム)からの参戦が確定したとのこと。車はプロドライブの整備によるフェラーリ550マラネロで、リデル(ETCC)およびターナー(マクラーレンF1テストドライバー)と組むらしい。チームメイトにはトーマス・エンゲやアラン・ムニュといった名も。
今年のル・マンのエントリー・リスト(チーム)は、こちら。
3/20(土)--------------------------------------------------------------------------------
↓のインタビューの引用部分がちょっと長いので、和訳を作ってみました。今更かもしれませんが、英語じゃ読みたくないという方はこちらからどうぞ。別窓開きます。
インタビューの続きの部分は、GP見て余力があったら来週早々にでも。でもそろそろ4月号が手元に届く時期ですので、場合によってはこのままフェードアウトします。ごめんなさい。(先に謝っとこう)
3/18(木)--------------------------------------------------------------------------------
■狐と狸。(F1Racing 3月号より ロン・デニスのインタビュー: その2)
●ミヒャの引退について
またこのネタか、と最初は思ったが、読んでみたら意外や面白かった箇所。
ビショップはまず、ミヒャエルの引退時期について虫の知らせのようなものがあるか、と問う。ロンは「皆目見当もつかない」と答えるが、同時に、幾つか指標(インジケーター)となるものとして次のような条件を並べた。
"What I believe is that Michael has the right
to terminate his contract at one year's notice. Armed with that information,
the first thing I would do, if I were in a similar situation, is to look
to secure driver continuity. And I'd do that by extending my second driver's
contract."
つまり今のフェラーリの状況だが、とロン。続けて、過去、幾度もミヒャエルの走りには難癖をつけてきたけれど、と前置きして、"I
still want to beat him, because he's a formidable competitor. However,
I have a hunch that the only thing that will stop him retiring at the
end of this year is the experience of getting beaten."
ならばさっさと引退してもらったほうが都合がいいのではないか(もしウィリアムズかマクラーレンが今年勝てば、ミヒャエルはタイトルを奪い返すまで引退しないだろうから)、との質問に対しては、"Am
I longing for Michael to stop? No. Absolutely not, because I'd rather
he was in F1 and we were beating him."
ああ、よっぽど悔しいのだな、と思った(笑)。ロンは成功者だ。ここ数年のマクラーレンの現状には、さぞや苦虫を噛み潰していることだろう。それでも、楽をして勝ちたいとは考えないところがこの人のこの人たる所以で、そういう負けず嫌いな頑固者は結構――実はかなり――好きだったりもするのである。
●自身の進退について
成績不振の責任を取ってロンが引退するのではないか、との憶測が、ここのところ出回っている。このインタビューが行われたのはずっと前だからこの話題に関係性はないのだろうが、微妙な一致。
実は私は気づいていなかったのだけれど、2001年のF1Racing(9月号)に掲載された、やはりビショップの手になるインタビューにおいて、ロンは自身の引退を仄めかしていたらしい。それは、"Very
soon, I want to be able to recline in a deckchair somewhere and just sit
back and watch McLaren win."という言葉。にもかかわらず未だに引退の気配も見えないことについて、ビショップは昨年のチームの低迷が原因かと訊ねた。ロンの答えは、「確かに引退を先延ばしにした理由の一端ではあるけれども、すべてではない」というもの。
"The construction of the McLaren Technology
Centre has caused me a lot of pleasure and a lot of pain. And, now that
it's nearly complete, I'd like to enjoy the experience of seeing it up
and running."
"The MTC was - is - my vision. But it's a vision that hasn't
always been 100% shared by my co-investors. Despite their reservations,
however, they've given me the benefit of the doubt, even though it has
been a massive investment made in what has been a very difficult time
globally."
"I don't want to be selfish and reduce my commitment at a time when
the company still needs it - which I believe it does. That's not a climate
in which any organisation's most senior management should consider retirement."
最後のフレーズなど、きっと彼の持論なのだろうが、なかなか興味深い一言だ。もちろん、「もう一度タイトルを獲ってチャンピオンの称号に酔いしれたいとも思うしね」とも付け足している。
"I've done a lot for McLaren, but McLaren have done a lot for me.
And I owe it to McLaren to stay on until such time as the world economy
has picked up and the challenges we face as a company aren't quite as
daunting as they're in the past couple of years."
一人の人間がいつまでも会社のトップにあって影響力を及ぼし続けることが、必ずしもいいことだとは思わないけれど、古今東西を問わず身を立てた人物の言葉は、重く響く。
3/17(水)--------------------------------------------------------------------------------
■狐と狸。(・・今更F1Racing 3月号より ロン・デニスのインタビュー: その1)
ロン・デニスの英語は俗に「ロン語」と称されるほど難解なことで有名だが、それは同時に彼の高等な政治戦略でもある。そこにマット・ビショップが斬りこんでいく様が実に巧妙で、9ページ(実質)にも及ぶ長編インタビューながらテンポよく読めた。
ロンのアメリカ出張の往復にビショップが同行して機内で独占取材したというだけあって、話題はドライバーに関することからチームの経営方針、更にはロン自身の人生設計までと多岐に渡る。どの分野でもそうだが、一流の企業家の話はとても面白い。相対するインタビュアーが実力者であれば尚更だ。F1を単なるスポーツとしてではなく、社会的・経済的・政治的な現象(イベント)として捉えている人なら、マクラーレンのファンであるなしに関わらず、絶対に楽しめるインタビューに仕上がっている。とにかく長いので、何回かに分けて紹介する。
●ドライバー
英国人らしく、ビショップはまずDCのことを訊ね、次いでキミ、JPMと3人のドライバーについて順繰りに質問していった。冒頭のこの3ページを読むだけで、何故DCが2005年のリストから外されたかのみならず、どうしてマクラーレンでタイトル争いに絡めなかったのか、が判る気がする。
もちろんロンはDCに批判的なことは何一つ言っていない。むしろ誉めている。だが、続くキミについての発言との温度差は歴然。非常に理性的なDC評と打って変わって、熱烈なのだ。その接し方は既にチーム監督が所属ドライバーに対してとるものですらない。
"I often think - and I say this with affection
- that Kimi is 24 going on 19. Some of life has passed him by, because
he's been concentrating so hard on a very steep motorsport learning curve.
To go from karting and Formula Renault straight into F1 in a very short
time is a tremendous achievement but, inevitably, it's been achieved at
the expence of some of the experiences that help teenagers mature. As
a result, he's still very boyish. He can still occasionally be a little
naive."
"And I think our team are particularly supportive of that stage of
a young driver's development. Sometime someone - perhaps me, but not necessarily
me - will offer him what you could call a guiding opinion."
"He's boyish, but he'll mature at his own rate, and we'll give him
the time and space in which to do that. We'll let him be his own man.
He already knows where he's going, and he's got a steely determination
to get there, which will ultimately mean many race wins and several championships,
providing he's in a car that's capable of achieving that. And that's down
to us."
ちょっと長い引用になったが、特に最後の部分はDCに対するコメントとまるっきり異なっている。DCに向かってロンは、「勝てるマシンは提供しているのだからあとは努力次第」と突き放した物言いをしているが、ある意味これは監督として正しい姿勢だ。
F1を観て10年、私はチームとドライバーの関係はつまるところ雇用者と被雇用者にすぎないと結論づけている。無論多少の例外はあって、たとえばミヒャエルはその例外に含まれるわけだが、いくら特別だといっても彼がフェラーリというチームの意向に背くことはできないし、そもそも特別扱いの理由はミヒャの徹底したプロフェッショナリズムゆえだと考えている。ところが、キミの場合はこの条件に合わない。ロンの口調だと、マクラーレンはキミの保護者だということになり、従来の雇用関係とはかけ離れているのだ。
適うわけがないではないか。DCは「大人」で、一個人として確立しており、ロンの保護対象ではないのだから。泣く子には勝てぬ、というわけだ。
さて、一方のJPMについては、(ロンは最初に、JPMのことは来年の話題だからと嫌がり、ビショップが食い下がると3つだけなら質問に答えると譲歩した。このふたりの掛合いが非常に楽しいのだがそれは置いといて、)セナと比較するところが興味深い。ウィリアムズ内部でJPMについて「たいそう扱いが難しい(マンセルの100倍)」うえ「タイトル獲得に全力を尽くしていなかった」という批判があると話を振られ、ロンはロータス時代のセナを見ているようだと答えている。
"Of course I could see Ayrton was demanding.
He was difficult. But a lot of it came from his youth, and some came from
the fact that Lotus needed him every bit as much as he needed Lotus. And
last year, with Juan Pablo, I saw all the same South American tendencies.
So I've been there before, and I think I'm well equipped to contribute,
along with the rest of the McLaren them, to creating a great future for
Juan Pablo."
私はDCがマクラーレンに加入した経緯にはさほど詳しくないため、彼に対するロンの態度が最初からよそよそしいものだったのかどうかは知らない。けれど私が記憶している限り、ロンにはDCに対する「敬意」と「信頼」はあっても、「愛情」や「執着」は見られなかった。もっともそれはロンの勝手だから、私がどうこう言う筋合いではない。長いこと使ってくれて有難う、と感謝するべきなのだろう。与えられた期限内に、何を置いても、とロンに思わせるだけの結果を残せなかった、だけだ。寂しいけれど、仕方のないことだ。
ロンがご執心のドライバーに対しては、どちらにも私はさほど入れこめずにいる。「いい」ドライバーだとは思うけれども、どの程度「いい」のか判らない――というより、キミの走りは単純に好みではないし、JPMはJPMで何度も言うように去年少々幻滅した部分があって、今はちょっと引いて見ている。両人とも今期次第と留保してはいるものの、このままいけば今年いっぱいで私の目はマクラーレンから離れそうだ。
3/13(土)--------------------------------------------------------------------------------
■開幕戦おまけ
雑記は昨日あげていますが、書ききれなかった小耳に挟んだ呟きをば。
「去年に比べて平均的ラップタイムは3.8秒程上回った。予想では2.5秒くらいかなと思って、シミュレーションで3秒更新を目処に計算していたから驚いた。とくにフェラーリは、あそこまで速いと偶々という言葉は当て嵌まらないだろう。」
「タイムの大幅な更新は、タイヤの性能が格段に上がったからだと思う。今年のほうがデグラデーションがいい。エンジンの出力や回転数は、今年のレギュレーションだと抑えざるを得ないが、車体やエンジンの設定で補えるだけの技術はある。」
「信頼性の部分でも、予想に反し、どこのチームも走らせ方を工夫してきたようだ。」
情報サイトを徘徊していても、ラップタイムの伸びには驚く声が多い。速くなるぞと事前に聞いていた私は、どの程度速くなるのかは知らなかったことも手伝って、へぇ、と一言で済ませたのだが、そこは素人の怖さ。関係者ですら予測を上回る速さだったようだ。
ただ、速くはなったが、レース・カテゴリーとして面白いかどうかには疑問符がついて回る。エンジンが思ったより信頼性のあるものだということは開幕戦で証明されたが、同時に、ひとたび状況が安定するとどこも安全牌を切りはじめた。最終スティントのラップタイムの落ち方は凄まじいものがある。
長ったらしい予選と本気を出さない(出せない)レース、こんなものを生で見させられては堪らない。
"As a grand prix driver you want to drive a grand prix car, you want
to be on the circuit, the spectators want to see the cars, and that's
where the action is."(Autosport.com,DCのインタビュー)
まったくもって、仰るとおり。
【更新】
雑記にオーストラリアGPの雑記をアップ(3/12)。リンク修正、F1press.com(インタビュー音声公開サイト)は行方不明或いは消滅につき削除、Formula1.com(F1公式情報サイト)を追加。
3/8(月)--------------------------------------------------------------------------------
■実は見てないんですよ>開幕戦
掲示板に書きましたが、BBCラジオは今年からF1全戦制約かかっちゃってて、日本じゃ聞けないのでした(爆)
仕方ないのでBBCオンラインとAtlasのライブタイミングで観戦した後、25周目まで地上波を見ただけです。今年はこういう観戦形式が多くなりそう…(今度の仕事は朝が早いので)
今年、地上波はほぼ全周回を映してくれるのはいいのですが(画面左上に周回数を常駐させてるのも便利)、如何せんもの凄いダイジェスト版で、結果を知っているにも関わらず展開を追うのがたいへんでした(笑)
実況は現地からなので昨年のようなへっぽこ勘違いはなし。でもやっぱり川井ちゃんに直前情報流してもらわないとどうにも辛い。地上波とCSで住み分け、という論理はわかるのですが、年季の入ったファンでも、どうしても物理的その他諸々の事情で地上波しか見られない人間は存在するわけで。(だから下手するとライブタイミング見てたほうが展開判ったり)
レース内容についてはまた近いうちに雑記に纏めるつもりですけど、一言感想を述べるなら、「まだこの先何があるか判らない」。妙なもので、心情的には敵方の屁理屈のほうがぴんとくるのですね。昨シーズンのリザルトを並べれば一目瞭然。一方でこれは願望でもある。だって混戦のほうが面白いじゃないですか。(などといつまで余裕かましていられるでしょうね?)
閑話休題。
FIAの公式サイトがリニューアルしていて、前の素人っぽいデザインから一転、プロの技ですっきりまとまりました。ただ、ブロードバンドじゃなかったりJavaScriptオフにしてたりフラッシュ非対応だったりするときついかもしれません。
そして、こういうサイトができてます。FIA公式F1サイト。ライブタイミングの記録が後からでも確認できる他、以前TAGHeuerが公開していた公式データのうち、全周ラップタイム(Full
Race Lap Times)以外のデータを見ることができます。ただ、印刷対応でないのが残念ですが。ライブタイミングは、気付いてなかったので見逃しました。次戦マレーシアで挑戦の予定。
とりあえず本日はメモのみにて。
3/6(土)--------------------------------------------------------------------------------
■開幕戦
とうとう始まりました。まずは皆様、今年も宜しくお願いいたします。
…と、ご挨拶はともかく、身辺慌しくて開幕戦の直前情報が何も入ってません。いま予選結果見てきましたが、何がどうなってそーゆーことになったのやら。BARの実力は本物なんでしょうか、はて。
昨年の開幕戦は、ミヒャがPP、ルビが2番手、次いでJPM、ハインツ、パニス、ジャック、ニック、ジェンス、ラルフ、アロンソというグリッドで始まり、11番手スタートのDCが優勝、JPM2位、3位に15番グリッドのキミが入り、ミヒャは4位に終わりました。アルバートパークでの予選結果は頼りにならない。すべては明日、決勝が勝負です。今日の結果は悲喜こもごもですが、あまり悩まず素直に目の前で起こることを楽しみにしましょ。
ちなみに、レース放映があの時間だと我が家ではTV見ていられないので、明日は昼12時からBBCラジオでも聞こうかと目論んでます。(あ、予選はこれから地上波を見ますよ)
BBCラジオFiveLive(ジョナサン・レジャード)にて、金曜時点での情報とインタビュー(約1時間)が聞けます。ルビ、ミヒャ、JPM、ロス、キミ、DCなど。
3/2(火)--------------------------------------------------------------------------------
F1Racing誌の残りがまだ読めてません。おそらく週末まで無理でしょう。
■このひとになら負けてもいいかと思える相手と、その理由。
ラルフ、ジェンス、アロンソ。おまけでDC。
ラルフは、弟だから、というその一言に尽きる。ジェンスは、自分のヒーローはミヒャエルだと公言しながらそのヒーローを自分の手で倒したいと語る率直さを好もしく思っているから。アロンソは、その走りの質ゆえに。
ただし実力的に負けても仕方がないと思えるのは、上記の中ではアロンソだけだ。しかも「まだ負けちゃいらんないでしょ」という注釈つき。それでも将来をみたときに最も納得がいく『簒奪者』は彼しかいない。ほんとうはラルフに持っていってもらいたいけれど。それが駄目ならジェンスがいいのだけれど。
DCがおまけなのは、1〜2戦ならともかく、仮にタイトルを持っていかれたとすれば私は間違いなくミヒャエルの不甲斐なさに憤るけれども、DC自身は好きなので勝てば純粋に嬉しいという、相反する欲目が原因。
昨年の夏までなら確実に上記リスト入りしていたJPMは、インディのポカで評価が落ちた。あそこできっちり決めていれば、きっと負けてもさほど悔しくなかった。今期次第で見方は幾らも変わるだろうが、現時点では負けたくない。
ちなみに、巷でどんなに好評を博していても絶対に負けたくないのは、キミとルビーニョ。チームメイトはまぁ当然として(笑)、キミに負けたくない理由は、まだ負ける気がしないから。確かに巧いかもしれないし速いかもしれないけれど、私にとってはまだアピールに欠けるのだ。だからこちらも、今期次第。(でもたぶんこの人たちは一生かかっても負けたら悔しい相手だと思う)
【更新】
表紙の言葉。活きのよい発言は結構至極なれど、口先だけで終わらないようにしないとね。どうやら今期のBARホンダは期待できそうなことを知人も言ってますが、「実際始まってみなきゃ判らないよね」、電話口でハモってしまった今日この頃。
ところでチーム監督って賭博に手を出していいんでしょうか。(ジェンス発言と賭博ネタの元はこちら)
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