←BACK
January 2004
Dec
Nov Oct Sep Aug July June May April March Februaly January 2003


ヒトリゴト。
Let's Talk about What you like.

12/28(日)--------------------------------------------------------------------------------

頭の体操。→

■余震は続く。

昨夜久々にWRCのニュースを見に行って愕然としたことには(掲示板に書込みましたが)、モズレーさんてばラリーに敗者復活戦を導入したがってる模様ですよ。
Autosportの報道によれば、「スタードライバーが早々にリタイアしてしまえば、ラリーに対する興味が薄れてしまう」ため、「初日にリタイアしてしまったドライバーでも、2日目・3日目に雪辱を期することができるようにしたい」とモズレー氏が宣ったという。「ラリーは観客があってなんぼだろう。もし翌日までにクルマが直せるのなら、走らせない理由はない。」
彼のプランでは、初日に故障・事故でリタイヤしたクルマはトレーラーに積みこんでベースまで戻し、修理を済ませ、残りの2日間に参戦させる。優勝は無理としても、ポイント・システムを変更すれば、ルールとして意味のあるものになる、とのこと。
確かにね、第1レグでご贔屓があっさりクラッシュアウトなんざした日にゃ、応援してる側としては気が抜けますよ。実際現地に観戦に行ってるファンならもっとやってられないでしょう。それでも、やっぱりレースってのは一回きりしかチャンスがないから、凄いんじゃないかな、と思うわけです。見る側もやる側も、一期一会。失敗が許されないからこその真剣勝負。スポーツって、本来そういうものなんじゃないでしょうか。
WRCの場合、トップチームやスタードライバーだけがレースをしているわけではありません。スターが転げ落ちてはじめてチャンスを得られる人だっている。ワークスとプライベーターとの差は、あらゆる面において甚大です。それでも身を削ってでも参戦しようという熱意あるプライベーターは少なくないし、そんな彼らの存在こそがWRCというシリーズを支えてきたのです。モズレーの提唱する新方式は、少数のワークスチームしか見ていない気がします。
リタイヤした選手に翌日以降のレグを走らせることそのものに反対はしません。けれど、結果はリザルトに残すべきではないのでは。ダカールのように、せいぜい完走扱いに留めるべき、というのが現時点での私の見解。


12/27(土)--------------------------------------------------------------------------------

年末年始も通常営業いたします。(はやいとこダカール更新しなきゃ;;)

■ウィンザーのまなざし: F1Racingより

「2003年に我々が見た数々の素晴らしいドライビングについて普遍的な評価を下すのは、不可能ではないにしても、難しい。」

ピーター・ウィンザーはこんな書き出しで今シーズンのレビューを記す。2ページという限られたスペースに綺麗にまとめられた記事(来期のプレビューを含む)は、各ドライバーの長所に的を絞っているため、読み心地がいい。とりあげられたドライバーは、ミヒャエル、キミ、ラルフ、JPM、アロンソ、ルビーニョ、DC、ウェバー、ジェンス、ヤーノ。
ウィンザーは、ラルフを買ってくれる。「スローコーナーで驚くほど効率のよい走りをする。高速コーナーでもキミにさほど遅れをとらない。しかしタイヤをロックさせてしまうのは相変わらずだ。彼のタイムは、コーナーの入りが決まるかどうかにかかっている。」
ちなみに彼はラルフを今年のベスト10の8番目に選んでもいるが、その理由は「JPMの挑発に乗らなかったから。」
そのJPMに対しては、‘Perhaps the most skilful driver of them all’と持ちあげながら、「プレッシャーのかかる場面では自分の限界を見誤りミスを多発する」と突き落とす。
キミのことは他聞にもれず高く評価していて、「入りのスピードが速いほど出口で急いで体勢を整えなければならない中速シケインでのキミはまるで切れ味鋭い剃刀のようだ」と誉めそやしている。
それでも、彼にとって最高のドライビングスキルをもつ人物は、やはりミヒャエルのようだ。スペインとオーストリアのふたつの予選を、ウィンザーは「ミス挽回のお手本」と言う。「普通、ドライバーというのは本能的に、犯したミスを取り戻そうと無理をするものだ。ミヒャエルはしかし、失態の心理的な余波を即座にやりすごすことができる。そして次のコーナーでは、まさに的確なタイミングと的確な手順でブレーキを踏むのである。」
しかし、今年最大の賛辞は、ヤーノに贈られた。「鈴鹿の金曜日と土曜朝のドライビングで、シングルラップとしては2003年最高の技を披露した。マシンと完璧なまでに一体化し、バンプや微妙な路面の変化をことごとく感知した、一流の技だ。」
おもしろいのは、そこまで誉めるヤーノの名前が彼のベスト10ランキングに入っていないこと。彼が1位指名したのは、チームメイトのアロンソだった。


12/24(水)--------------------------------------------------------------------------------

■ちょっくら聞き齧った話。

知人と久々に話したら、「いや〜ミシュランいいよ〜。ありゃ勝てないわけだよ」と、ご満悦。
どうやら、マシンの欠点を綺麗に補ってまったく見えなくしてくれる効果をもっているらしいです。某チームの今期のマシンには構造上どうしようもない欠陥があって、そのためにいくらかスピードが落ちていたらしいのですが、そこへMIを履かせてみたらあら不思議、欠陥によるスピード減を補って余りある状態だった、というのです。
「クルマ屋さんとしては(ミスが目立たないのは)喜んでばかりもいられないんだけど、勝ってなんぼの世界だからね」とすっかり骨抜きの様子に、そりゃよかった、と相槌を打ちながらちょっと不安がよぎる。
私の大本命は、BSのままなんですよ。あああ。

【更新】
『案内所』を少々改訂。インターネット上の著作権についてリファレンスページをリンクしました。


12/21(日)--------------------------------------------------------------------------------

久々復活です。今週は少し真面目に更新できる…と、いいなぁ(弱気)

■ちょっと興味を惹かれるものを発見しました。

The 2003 F1 Virtual Book
 (のっけから、スキップなしのフラッシュに突入するので、お嫌いな方はこちらからドウゾ
カメラマンのポール・アンリ・カイエが、CD-R写真集という初の試みに挑戦。PC画面上で、1ページずつ捲って   本当に捲って   いく構成になっている。2003年シーズンからの160枚の写真と、おまけのスクリーンセーバーなど。
オフィシャルサイトの説明によれば、Win・Mac・Linuxすべてのプラットフォームに対応しているというが、写真のサイズが1244×880ピクセルとかなり高画質なことや、ページを捲る動作にフラッシュが使われている(必要なアプリケーションはCD-Rに入っているらしいが)ため、古いOSだと固まる可能性は否定できない。
定価$24.95のところ、今ならクリスマス価格で$19.95、だそうだ。

■もうひとつ。

Autosport.comに「ロス・ブラウンの日記」というものが前後編で登場。要するに彼の視点から2003年シーズンを振りかえったもの。現在アップされているのは前編のみで、カナダGPまでの回想。


12/13(土)--------------------------------------------------------------------------------

本日届いたF1Racing誌に載っていたミヒャエルのインタビューはなかなか。写真がすごく可愛いというのもあるが、ありふれているようでいてどことなく新鮮味漂う問答がいい。

「F1は過酷なスポーツだ。自らを律する必要があるし、話し合いは事細かに的確に行わなければならない。そして、なぜ参戦しているのかという目的を決して見失ってはいけない。健全で有意義な職場環境を築く原則だよ。僕の知るかぎり、お互いの持つ情報を正確に伝えることが、何よりも大事だね」
「僕のメカニックたちは、僕自身なんかよりずっと尊敬に値する。ときにとんでもなく長時間働き詰めで、家族にだって会えないんだから」
「子供たちはTVを見るから、僕の事情も少しは知っている。ふたりとも、2歳になる頃にはもう、紅いマシンにパパが乗っているんだと理解していたよ。僕はあの子たちには絶対に嘘をつかない。訊かれることにはすべて答えている」
「F1は、僕の家庭生活と調和していなければならない。家族が第一、これは決して譲れない一線だ」
「目標は、2000年にフェラーリでタイトルを獲ったときに達成した。後はボーナスみたいなものだ。ただ、本当にレースが大好きなだけさ。バイザーを下ろすたびに未だに鳥肌が立つくらいにね」
「人の名前を覚えきれないときなんか、ちょっと歳かななんて思ったりもするけれど、でもまだまだ25歳くらいだと自負してるよ」


…25歳はあんまりだろう、と思いつつも、そんなところがまた可愛いんだけどね。(←末期)
しかし、'I achieved my goal in 2000. Everything since has been a bonus.'、この台詞はどう取ったものか。

■F1Racing Man of the Year

読者投票の結果は、以下のとおり。(括弧内は次点)

 1) ドライブ・オブ・ザ・イヤー…アロンソ@スペインGP: 19.47% (バリチェロ@英国GP: 19.26%)
 2) パーソナリティ・オブ・ザ・イヤ…モントヤ: 19.66% (M.シューマッハー: 16.09%)
 3) スタート・オブ・ザ・イヤー…ウィルソン@マレーシアGP: 42.11% (アロンソ@ドイツGP: 27.19%)
 4) ルーキー・オブ・ザ・イヤー…ダ・マッタ: 56.71% (ウィルソン: 32.00%)
 5) シーズン中最も進化したチーム…ルノー: 48.48% (ウィリアムズ: 20.50%)
 6) チーム代表…フランク・ウィリアムズ: 35.39% (トッド: 19.34%)
 7) ピットクルー…フェラーリ: 47.74% (ウィリアムズ: 20.07%)
 8) オーバーテイク…モントヤ、対ミヒャ@ニュル: 37.62% (バリチェロ、対ライコネン@シルバー: 25.47%)
 9) 予選…アロンソ: 20.00% (ウェバー: 19.63%)
 10) カー・オブ・ザ・イヤー…ウィリアムズ FW25: 41.83% (フェラーリ F2003-GA: 31.62%)
 11) ドライバー・オブ・ザ・イヤー…アロンソ: 36.24% (M.シューマッハー: 21.81%)
 12) マン・オブ・ザ・イヤー…M.シューマッハー: 40.39% (ライコネン: 17.24%)

アロンソがいろいろ頑張った印象がありますが、最後の最後はやっぱり王様でした。でもって、意外にキミが出てこない。タイトル争い最後まで頑張ったひとなんですけど(笑)
マン・オブ・ザ・イヤー第6位にデュパスキエが入ってたのも笑えました。

【更新】
『雑記』のダカールのページにルールについての説明を追加。
まったくもって個人的な整理のための代物に成り果てていて需要があるのか甚だ疑問なれど。


12/6(土)--------------------------------------------------------------------------------

そういえば12月に入ってから何も更新してませんでした(汗)
今年ももうすぐ終わりですね。なるたけ遣り残しがないよう、ラストスパートかけたいと思います。
まずは、秋になってからようやっと手をつけた英国GP観戦記を、半分ほど書きあげました。思い出話ですけど、よかったら見てやってください。何せ写真の量が膨大で、整理するだけでおおわらわです。デジカメのメモリ容量をやたら増やすのも考えものですね…。

【更新】
『放浪記』デザイン変更、英国GP観戦記を追加。
(デザイン変更にともなってリンクから外れ不要になったページは順次削除していきます)

 <<<BACK    <<<INDEX
Archives 2002: Jun. Jul. Aug. Sept. Oct. Nov. Dec.