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Dec Nov Oct Sep Aug July June May April March Februaly January 2003


ヒトリゴト。
Let's Talk about What you like.

11/30(日)--------------------------------------------------------------------------------

■F1Racing -Should Schumi retire?

「ミヒャエル・シューマッハーは引退するべきか?」
昨今メディアが大騒ぎのネタを、F1Racingがおもしろいかたちで引っ張ってきた。何の事はない、先輩たちのご意見を拝聴しただけだ。返る答えにも意外性はない。だが、往年の名ドライバーからハッキネンまで、新旧とりまぜて16人もチャンピオンが並べば、それだけで圧巻。
多くは、引退時期は本人にしか判らないし本人にしか決められないことなのだから口を出すな、という姿勢をとる。ジョディ・シェクターなど、かしましいメディアに対しあからさまな嫌悪を示している。
"Really, I don't like the talk of him retiring. We're living through an era when the greatest driver ever is winning all his races. We should be telling ourselves how lucky we are rather than worrying about when he's going to stop."
逆に、辞めるべきだとはっきり言っているのは、フィル・ヒル、ジャッキー・スチュワート、アラン・プロスト、デイモン・ヒルの4人。

決めるのはミヒャエルだと言いながらも、続けてほしいと希望を述べるチャンピオンがあげている理由は、‘若手ドライバーとやりあうところを見たいから’。
"When you think about it id they (other drivers) do manage to beat him it greatly enhances the value of whatever thay achieve. If Michael did quit and someone like Montoya won the championship the year after, there would always be an asterisk in his mind saying, 'Would I have won if Michael had been there?'"
(マリオ・アンドレッティ)
"I also think that the other teams and drivers would like to have the opportunity to beat Michael and Ferrari on fair terms. In some ways Michael needs to be beaten fair and square before he retires."
(ナイジェル・マンセル)
ミヒャエル・ファンとして、私は94年の興奮と失望を忘れられずにいる。セナを倒して王座を獲る、という夢は永遠に叶うことはない。

おもしろかったコメントが、ふたつ。
ひとつはマンセルで、ミヒャエルとフェラーリの深い絆に言及して、「なんて羨ましい」。
もうひとつはヒルの締めくくりの言葉。「ミヒャエルが36歳になってまだチャンピオンを獲れるようだったら、彼が僕より優れたドライバーだってことを認めるよ。そんな日が来ないことを願うけどね!」


11/23(日)--------------------------------------------------------------------------------

コリアはやっぱり駄目でした。いや7位スタートで4位に入ったのだから満足しろと言われればそれまでですが。レースは第2ヒート残り1周で3位争いをしていたピケJr.とジェームズが接触。どうも抜こうとしたジェームズがピケをスピンさせちまったらしいです。これが原因でピケは最終コーナーでクラッシュし、赤旗レース打切りという結末に。ルールによりピケが3位、ジェームズは4位ということになりました。

【更新】
いきなり発心しまして、パリダカのページ開設。さて、どこまで続けられるやら。


11/22(土)--------------------------------------------------------------------------------

マカオを制したニコラス・ラピエール。Autosportにインタビューが載っていた。「今後どんな未来が待ってるのか、楽しみだよ」
ところが本日のコリアスーパープリ(FIA3大杯のひとつ)予選では13位と出遅れ。まぁジェームズも7位スタートなので他人のことは言えませんがね。

■パリ=ダカール・ラリー

前回(今年)、日産から出走し大事故に遭った篠塚健次郎選手。今回は、コリンの日産入りでワークス参戦を逃してしまった。スポニチ/共同の報道によれば、フランスの日産系プライベートチームから参戦という噂があるようだ。
毎年ニュースになるのはワークスチームのトップ争いでも、大会成功の鍵を握るのは、砂漠を夢見る数多くのプライベーターたちだ。このラリーのテーマは、ずばり「冒険」。大会提唱者の故ティエリー・サビーヌの言葉である。
そのままの魅力を伝えるHPを偶然発見した。準備編だけなのが残念だが、読んでいるだけでわくわくしてくる。
2004年ダカールラリーのスケジュールはこちら。ルート表はこちらから。

■JPMの移籍について。

発表の時期的に?があったので(発表された内容はとうの昔に覚悟していた)、いろいろコメントを読んでみているうちに、だんだんどうでもよくなってきてしまった。決まったものは決まったのだし、政略的なことをあれこれ掘りかえしてもおもしろくはない。F1は氷山のようなものだ。
個人的には、ロン・デニスの一人勝ちという印象。キミは嫌でもJPMの存在を意識せざるをえなくなったし   来期もし彼にチャンピオン獲られた日には、2005年が大変だ   一方のDCはここで踏ん張らねば未来がない。ドライバーが必死になって、チームが損をすることはない。もっとも、かたっぽがやる気をなくす危険はゼロではないけれど。


11/18(火)--------------------------------------------------------------------------------

JPMの移籍関係は寝こんでいて資料集めてないのでとりあえずノーコメント。

■リチャード・バーンズ

昏倒の原因は、脳腫瘍でした。リチャードの主治医の話では完治は可能とのことで、まずは放射線治療からはじめるようです。
>アストロチーム(星状細胞腫)
「脳の神経細胞を補助・保護するグリア細胞(膠細胞)に発生する神経膠腫 glioma(グリオーマ)の一種」
「大脳半球に発生し、浸潤性に脳実質を侵す分化型の腫瘍。全脳腫瘍の約10%。25〜49歳に好発。男性がやや多く、脳表面近くに発育しやすい。現在の標準的な治療は、手術により腫瘍を可及的に摘出し、残存腫瘍に対して放射線療法を行うこと。腫瘍の状況に応じて化学療法の併用を行うこともある」
昭和大学医学部HP他より)

来期のシートに誰が座るのかという問題では、当然のようにコリンの名前が出されているが、当のコリンは本日、パリダカ参戦を正式表明した(チームは日産、アリ・バタネンのチームメイトとして)。パリダカとWRC開幕戦モンテカルロとの間には5日間しか余裕がなく、かつWRC第1、第2戦のテストが12月に行われることから、コリンのスバル加入は難しいと考えられる。
スバルが持っている選択肢としては他に、アリスターやロバンペッラの名前が上がっている。


11/16(日)--------------------------------------------------------------------------------

ちょっとマトモに風邪ひいてしまいまして、この週末は寝倒してました。完治にはまだ当分かかりそうです。
でも今週はマカオGPなので、ふらふらしつつなんとか起きだして速報をチェック。そしてへこむ…。

簡単におさらいしますと、子猫さん(ジェームズ・コートニー)は第1レグではポールを逃しまして3番手スタートでしたが着々と順位をあげ、見事優勝しました。トップから飛び出した第2レグも順調にかっ飛ばし、ばかっ早いという評価を不動のものにしていきます。ここまではよかった。問題はその後、11周目。コース上の破片を踏んで右リヤをパンクさせ、残り4周でクラッシュアウトなさいましたよこのひと。あーあ。
不運だったといえば不運。でも、「運は自分で掴むもの」という鉄則に従えば、彼にはマカオを制覇する力が足りなかったということ。いくらプラクティスでトップタイムを連発しようとも、第1レグを制そうとも、マカオの栄光は全周回を終えたものにこそ与えられる。何が理由にせよ、勝てなかったということは、何かが足りなかったということだ。
もちろんマカオで勝てなくたって将来はある。足りなかった「何か」を見つけられさえすれば、きっとずっと強くなれる。すべて巧く行っていたはずなのに勝てなかった悔しさ、目の前で勝利を掻っ攫われた理不尽さの経験は、この先のキャリアにおいて大きな糧となる。この先の世界は、もっと理不尽でもっと運がものを言う世界だ。
このコメントの最後を読むかぎり、たぶん本人には解っているだろうけれど。

「のしあがっておいで。いちばんてっぺんまで。きみにならできると、私は思っているよ。」

■マカオGP結果(レポート・順位表)

 ・予選 ・第1レグ ・第2レグ

相変わらず事故多発だったもよう。日本人では平中選手が粘って3位獲得したほか、吉本選手が総合で6位に食いこんだが、昨年が昨年だっただけにいまいち盛り上がらず。
ケケの息子もピケ・ジュニアもマカオの洗礼を受けました。モンティンは第1レグでのクラッシュが効いて、第2レグは奮闘するもそれまで。ブリスコーはやっぱり底力はありますが、第1レグは勝てたレースを落としたような印象が(あくまでレポート読んだかぎりですが)。
…で、ラピエールって誰。(笑)


11/10(月)--------------------------------------------------------------------------------

構想から1年5ヶ月(!)かかってようやく書評のページ稼動と相成りました。身のほど知らずに洋書ばかり買いこむものだから、読破した数が所持している本の半分以下という甚だ情けない状況ではありますが。少しずつ増やしていく予定です。

■ラリーGB

2日目(SS15)終わった段階でトンミとコリンの差は5秒ちょっとで、もしかしたら行けるか?と思わされましたが、やっぱりコリンちゃんはコリンちゃんでした…泣笑。3日目は天候が悪化し、とたんトンミが逃げる逃げる。最後のSSを残して差は10秒まで広がり、こりゃ無理か、と思いつつも希望は捨てずにおいたのに、最後の最後でタイヤがパンク。修理に時間とられてジ・エンドでした。総合4位はキープできたんだからまぁよしとしますか。二人ともたいへんにバトルを楽しんでいたようなので、それがいちばん大事。
優勝はソルバーグが手堅く決めて、嬉しい初の戴冠となりました。ローブは、チームからコンストラクターズを優先するよう指示が出たため、手加減しての悔しい2位。コリンが4位に入ったことで、シトロエンがコンストラクターズ総合優勝を飾っています。
詳しくは、こちらにて。

【更新】
‘嗜好’内に書評のページを作成。雑記に入れようか完全独立にしようか迷った挙句、好きなものということで統一してみた。…が、いまいち自分でも納得していないので、そのうちまた整理する可能性高し。



11/8(土)--------------------------------------------------------------------------------

■‘Inside the Mind’から

1988年、ブランズハッチで行われたF3000第7戦で両足の骨を砕く大怪我をした24歳のジョニー・ハーバート。病院で母親に事実を告げられると、淡々と、義足でだってペダルはちゃんと踏めるからレースするのに支障はない、と答えたそうだ。
「僕はいつも、義足でレースしてやると嘯いてたけれど、もし本当にそうなっていたら、感覚はないし細かなペダル操作なんてできなかっただろうね。別にやせ我慢で言ってたわけじゃない。その頃は、なんでもかんでも冗談にしてしまわなきゃ、やってられなかったんだ。それが、僕の克服法だったんだよ。」
「僕はすべてを笑いの種にした。かき集められるかぎりのネタでね。事故以前の僕は、うぬぼれていて嫌なやつだった。内気だった所為でもある。カートやF3を始めて、少しずつ自分を出すようになったんだ。それでも、もしブランズハッチでの事故がなかったら、きっと僕は自己中心的で打ち解けない人間のままだっただろう。」


…こんなかんじでいろいろな人のいろいろなエピソードが次から次へと展開していきます。

■ラリー・オブ・ブリテン

SS14まで終わって現在のところスバルとシトロエンの一騎打ちの様相。ソルバーグvsローブと、トンミvsコリンちゃん。コリンがかなりのペースで追っています。現在差は6秒!ふたりとも最後のWRC(コリンは再来年帰ってこれるかもしれんが)なので、悔いのないレースをしてもらいたいものです。
思えば私がラリーの楽しさを知ったときは、彼らの最盛期でした。当時はトンミが三菱でコリンがスバル。赤いマルボロカラーの三菱が強くて強くて、地団太踏んで悔しがったものです。さぁ、残るステージはあと4つ。

>リチャード・バーンズの容態
先週の日曜夜、カーディフ(ラリーGB開催地)へ向かう高速道路で、走行中に突如昏倒(!)。同乗していたマルコ・マルティンがとっさにハンドルを預かり、事なきをえた。リチャードはそのまま入院し、とりあえず退院はできたものの昏倒の原因がはっきりしないため、ラリーGBには出走せず。来期走るかどうかも検査結果待ちということになりそうです。
>コリンの来年
パリダカ走るとかル・マンに出走するとか、いろいろ噂は出てますが、ひとつ言っていいですか。そのどちらも彼に向いてるとはとても思えないんですけど。35歳のかっとび野郎ですよ。クラッシュ魔ですよ。(でも見てみたくはあるな…)
>サインツは2004年いっぱいでリタイヤ
コリンから椅子獲っといてそれか!…と、思わなかったとは言いませんが。今年はクラッシュアウトしちゃったけど、来年こそいい年になるといいね。



11/6(木)--------------------------------------------------------------------------------

「オーバーテイクっていう行為は、物理的というよりは精神的な攻撃だよ。その事実を理解したうえで、効果を発揮させることだ。おまえなんか目じゃないってね」(by John Watson)

■近況報告、なのかな?

コリンちゃんとか宇川くんとかブラジルでは来年がセナ年になるとかラリー・オブ・ブリテンだとか、気になっていることはいろいろあるのだけれども、ひとつひとつと真摯に向きあう余裕がこちらになく、なんとなくやりすごしています。
それもこれも、↓で言ってる本のうちのひとつを真面目に読みはじめたから。おもしろいです。語彙の足りなさに七転八倒しつつ。たぶん形容詞を読み飛ばしてもだいたいの内容は知れるんですけど、それだと確実におもしろさが減る、と解ってしまっているから手が抜けない。こういうときは自分の限られた脳味噌が悔しいですね。
本文375ページ中、36ページまできました。目標、今年中に読む!(むしろ今月中とか言ってみろ)

ちなみに、読んでるのはこちら。上記および表紙の言葉はそこからの引用です。今後もちょくちょく、印象に残った言葉を紹介していければと思います。


11/1(土)--------------------------------------------------------------------------------

掲示板(井戸端)にお知らせがひとつ。
今、ものすごく読みたい本が2冊ありまして、関門はそれぞれ200頁超&400頁弱の洋書だってところです。

今とびこんできた情報によると、イタリアで、トヨタのエンジニアがスパイ容疑で家宅捜索をうけたそうですが、彼は2年前までフェラーリで働いていたとのこと。(それだけで捕まることはありえないから何か裏にあるんでしょうが)

■決断力、情熱、探究心、観察力、そして猜疑心。

F1Racing誌のピーター・ウィンザーを、私はいちばん好きなジャーナリストだと言って憚らないが、上記は彼がITV-F1に語った『F1ジャーナリストに求められる個人的資質』。ウィンザーは、「私もまだこれらすべての資質を備えているとは言い難く、日々精進している」と述べている。
猜疑心、と訳したが、厳密には"ability not to believe everything you read or are told."、すなわち他人の意見を頭から信じこまない能力。メディア学的には、これを「メディアリテラシー」と呼ぶ。
以下、面白かったところを抜粋。(下手っぴ翻訳ですみません;;)

   機密情報やゴシップを掴んだことはある?
「機密情報は…あるよ。でもゴシップネタについては、ひたすら避けるようにしている。煽動する側にとってもされる側にとっても、よくないことだからだ。難しいのは、パドック全体がゴシップを歓迎する傾向があるところだね。まぁやりがいはあるよ。克服できれば、成長したってことだね」
   F1界で働きたい人にアドバイスするとしたら?
「私自身が1968年にジム・クラークに教わった言葉を忘れずにおくことだ。『もし君が何かをどうしようもなく欲しいなら、そして決して諦めなければ、夢は叶うだろう』」
   F1ジャーナリストをしていて、最もよかったと思うことは?
「いいドライバーや、エンジニアやメカニックといったチームクルー、それからジャーナリストたちが、同業者とかいわゆる業界ってやつなどから傷つけられたとき、支持を表明することが、彼らが立ち直り成長する足がかりを見つける手助けにつながること」
   反対に、最悪なことは?
「『ジャーナリスト』という役職に分類されて、この肩書きが押しつける制約の範囲内で仕事をしなければならないこと。制限のないジャーナリストってのになりたいね」

■子猫ちゃんズ再び。

他人様からの情報でようやく知ったというファンにあるまじき体たらくながら、週刊オートスポーツNo.940を購入。欲しかったのは30ページ〜の4枚だけ。旧ジャガーJr.の子猫ちゃんたちin御殿場。
記事自体はかなりミーハーで、正直どうでもよかったのだが、写真が!とくに33ページの左上の写真が!
ジェームズの彼女さんの写真も載っていて、英国時代と同じ子かどうか確認しようと思ったんですが、記憶力の壁にぶつかって頓挫しました。まぁいいよ仲良く元気でやってれば。(このへんの思考はすでにお母さんだ;;)

ふたりについて、思うことは同じだ。さっさとこの国から出て行きなさい、という、それだけ。
私は彼らのファンだし、2年前の彼らがどんな目をしてレースをしていたかほんの少し知っているし、だからこそいつまでも日本なんぞで燻っていてほしくはないのだ。とっととタイトルを取って上を目指せ。それが、願い。


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