ヒトリゴト。
Let's Talk about What you like.
10/29(火)-------------------------------------------------------------------------------
■レギュレーション変更
よしよし、どうやら最悪の事態は免れたな。…そう思ったのも束の間、職場で思わずうぎゃあと叫びかけました。
実は、来年シルバーかホッケンかスパに行こうと計画練ってたもので…。スパはコースレイアウトは好きだしミヒャの思い出詰まったサーキットだし、何より安いしで、イチ押しでした。
そういえば、スパのHPでは当然来年のチケットはもう売りに出されていましたけど、これから払い戻しするんですかね。それも大変だなぁ。
肝心の変更点は、FIAから正式にリリースが出ていますが、ベルギーGP以外はまぁこんなものかなと思いました。
予選、久方ぶりに2日制に戻るのは実は楽しみだったりもします。
アタック1回ぶっつけ本番のスーパーラップ方式はどう転ぶか少々気掛かりですが、新規定によればアタックの順番が、金曜日は総合順位に応じて高位から、土曜日は金曜日遅かった順に走るとのことなので、天候によっては思わぬどんでん返しが期待できそうです。とはいえ、最終的に勝つのはやはり実力あるところという気もしますが。
決勝8位までが入賞扱いになるという変更も、チームオーダー禁止令も、要するに"Stop the Prancing Horse"なのはみえみえで、それはそれで「迎え撃ったれ」という気分になります。
誰かさんがひたすら独走するよりそのほうがきっとずっと面白いよ。
ま、@とかEとかG(↓参照)とか、導入されることはまずないだろうと思いつつも万が一導入されちゃったらどうしようと不安だった条項が通らなかったので、ひとまず安心というところです。
10/27(日)-------------------------------------------------------------------------------
■モズレー: 9つのアイディア
明日(28日)、FIAのF1協議会が来期のレギュレーション変更に関する協議を行いますが、それに先立ちモズレー氏はチームと非公式の会合をヒースローで予定しているようです。
詳細を今更ながら探してみたのですが、まとまって書かれているものが日本語では見当たらず、しかたなくAutosportが10日に載せた『FIAがチームに送った文書(未編集)』を辞書片手に読んでみました。
…タイセン博士が「読むの止めた」って言った意味がよぉく判ったわ…。
概略だけ、ざっと書き出してみます。
@ドライバー&チーム
ドライバーはチームではなく、FIAと契約を結ぶ。選ばれた20人のドライバーは、シーズン最初の10戦の間、10チームのマシンに一回ずつ乗る。どのマシンに乗るかは、籤引きで決める。10戦終わった時点でトップのドライバーから優先的に、残り7戦で乗る7チームを選択できる。順番はやはり籤で決める。
この方法により、すべてのドライバーが公正にチャンスを与えられると同時に、シューマッハーやモントヤのように最高級の技術を持ったドライバーがミナルディやジョーダンでどんな走りをするかが見られ、観客の興味も増すだろう。また、チームオーダーは一切問題ではなくなる。
A予選
金曜と土曜にそれぞれ30分ずつ4回の予選を行う。総合的に最も速かったドライバーをPPとする。これによって、金曜日にも全てのマシンが走ることが確約され、緊張感が生まれ、記者もネタに困らずに済む。
Bタイヤ
タイヤメーカーは、最大で2種類のドライタイヤを各チームに供給する。チーム毎にタイヤの種類を変えるのは構わない。これにより、どのチームも同じ条件下で平等にタイヤを供給されることになる。
Cハンディキャップ制
1ポイント毎に1キログラムの重石をマシンに搭載することで、マシンの性能格差を減らす。
Dテスト
レースが行われる如何なるサーキットにおいても、プライベートテストは認めない。また、2月28日〜11月1日までの期間に実施されるプライベートテストは、最高12日間とする。
現在テストは不必要に多く実施されており、時間と経費の浪費になっている。この変更はテストチームにかかる莫大なコストを削減でき、もしかしたら僅かながら上位と下位の差を縮ませることもできるかもしれない。
Eエンジン
2003年はひとつのエンジンで1レースを戦うこととする。2004年からは4レース、2005年からは半年は同じエンジンを継続使用する。
技術的にも材質的にも、耐久性のあるエンジンを作ることは不可能ではなく、コスト削減と同時にメーカーにとってもいい挑戦になる。規定外のエンジン交換はペナルティ(たとえばグリッド抹消やストップ&ゴーなど)の対象になるので、独走しているチームにも何が起こるかは知れない。また、耐久性のあるエンジンを用いることで、エンジンブローの数は減るだろうが、レースが重なるにつれて、信頼性に関する話題は増え、メディア・ファンともに楽しめるに違いない。
Fギアボックス等
ギアボックス等のパーツについても、決まったレース数の継続使用を義務付ける。そのような部品の製作および監視については、技術的に問題はない。
G車体
チームは開幕前に2種類の車体を用意しておく。これらはシーズン半ばに1回だけ変更することができる。車体の微調整は許可するが、パーツを足したり取り除いたりすることは違反とみなす。
半期に一度だけデザイン変更を認めることで、チームはテストの結果をそこに集約し、研究成果を凝縮したかたちで後半戦に向け新たな車体を製作することができる。コストおよび人件費の大幅削減となると同時に、前半戦と後半戦の勢力図が一変する可能性もあり、おもしろいだろう。
前後のウイングはシーズンを通して変更可能なので、各サーキット毎のセッティングに支障はないと思われる。違反の監視システム構築にも何ら問題はない。
Hパーツの規格化
電気系統(とくに電子制御装置)・ブレーキを規格化することで、開発コストを削減できる。一方、これには技術革新を滞らせてしまう可能性もある。
マシンに重石を搭載する場合は、車体の規定の位置に積むこととし、シーズン中移動させることは認めない。
タイセン博士は、@の部分でもう読む気がしなくなったと言ってますが、エキセントリックな提案に紛れさせることで、いくつかの変更点(たとえばハンディキャップなど)を無理に通そうとしているような気がするのは、私だけですか…?
だって@なんて、モズレー自ら「我々全員が豊かな想像力と決意を持ち、本気でF1を改善しようと思うなら実現可能だろう。残念ながら難しいだろうがね」(Autosport,
Max Mosley Q&A)と言っているくらいですもの。
「ベストドライバーがチームがタイトルを手にし、ベストチームが勝ち、金でシートを買うドライバーなどなく、チームオーダーもなく、完全なるフェア」なF1などというものは、結局のところ理想でしかないと思います。
■Sir Michael...
イタリアのサイトで写真見たときも、「勲爵士位」を授与されたという記事を読んでも、へぇ凄いね、くらいにしか思わなかったのに、ITVの「マイケル卿誕生!」の見出しには派手に吹きだしてしまいました。
あの笑顔や態度を思い浮かべながら呼んでみると、これが笑わずにいられるかという微妙な響きで、それはそれで腹筋が鍛えられるのですが…ファン失格ですかしら?
実は、受勲地がイタリアだったのでさして気に留めていなかったのですけど、外国で得た称号でも、呼ばれるときはちゃんと敬称付きで呼ばれるんですよね。そしたら今後ミヒャを公的に呼ぶ際には、「サーフランク」のように英国でも「サー」をつけなくてはならないのでしょうか。ジャーナリストの嫌がる顔が目に浮かぶようですが。(苦笑)
10/23(水)-------------------------------------------------------------------------------
…えらいお久しぶりのヒトリゴトで、肩身狭いんですが。時間がないので疑問点だけ。
■True or Fault?
鈴鹿明けということで、いろいろデータに飢えていてその勢いで珍しくも日本語の雑誌を2冊立て続けにゲット。もっとも、まだ目次とニュースのページしか読んでないんですが。
そこで大問題が発生したので情報募集します。
『ゲルハルト・ベルガー来期契約更新の意思なし』(F1グランプリ特集)
『アーバイン来期は休養へ』(アズエフ)
情報ソースは両方とも明らかにされてはおらず『本人が認めた』という書き方をしていますが、真偽は如何に?
とりあえずオフィシャルページと主だった英語ニュースには今のところ毛ほども流れてないようなんですが…。
(ていうか本当だったら来年の鈴鹿のお楽しみが半分くらい減るんじゃないか私的に…。)
10/5(土)-------------------------------------------------------------------------------
■USA 雑記執筆後
風当たりの強さの理由はいろいろだが、初日〜ファイナルラップまでは文句ないレースをしていたことが、余計にメディアを煽ってしまった感は否めない。以前ノーブレスオブリージということを書いたけれど(9月7日のヒトリゴト)、パトリック・ヘッドが似たようなことを口にしている。
「どのような要因によるのであれ、1チームが図抜けた競争力を持つとき、そのチームはモータースポーツに対して恩義と責務があると思う」(Autosport.com,
"Patrick Head Q&A")
ただ、そのあとで彼はこうも言う。「しかし実際にいちばん重要なのは、本来ならば我々やマクラーレンやあるいは他のチームが、フェラーリの独善的な行為を阻止できたはずだということだ」
視聴率低下の原因は、フェラーリの所為ばかりではない。もしもフェラーリの独走で「F1がジョークと化した」(SUN,
10/1)のであれば、他のチームがぴしゃりと横面はりとばして「いい気になるな」と怒鳴りつけてやれば済む話。ただ、誰もそれができないでいるだけだ。
そんなに拮抗したレースが見たければ、上限と下限を定めカテゴライズすればいい。が、個人的にはそれをしないからこそ、F1は世界最高峰に君臨しているのだと思っている。技術の進歩や飛び交う金額が天井知らずであると同時に、参加しつづけることに意味を見出す者もいる、そんな混沌とした世界だからこそ、ひとはF1を愛するのではないかと思うのだ。
■Rally New Zealand
アメリカの雑記にかかずらってる間に、WRC第12戦ニュージーランドが開幕していますが、コリンちゃんてば1日目SS4にしてさっさとラジエーター破壊してくださったもんで、思いっきり気が抜けてその後見てませんでした。なんでも「ペースノート聞き間違えて2速の下りカーブを3速で入っちゃった。」とかで、久しぶりにクラッシャーぶり発揮してます。…せんでええわい。
さて、本日気を取り直して経過をチェックし、なんてこった!と思ったニュースがふたつ。
トップ爆走してると思いこんでたリチャード(スバル)が気づけば同じくリタイア・リストに名前が載ってまして。
でもそれよりもっと驚いたのは、6番手にユハ・カンクネン(ヒュンダイ)、9番手にトニ・ガルデマイスター(シュコダ)の名前があったこと。…走ってたんですかアナタたち!?
←エントリーリストはきちんと確認しましょう。
ユハは以前に、「私はもう得意なコースしか走らないことにしたから。」とか素敵なこと仰って年数戦しかエントリーしないのでまぁいいとして(をい)、ガルちゃんは未来ある若者だから、これを機に来期フルエントリーを確保したいものです。
現在のところの順位表はこちら→●
…ところで訂正事項。9月22日のヒトリゴトで『グロンホルム連続タイトル』とか阿呆なことを書いておりますが、昨年の王者はリチャードです(爆)。マーカスは2000年度のチャンピオンです。初歩的ミスですみません。
10/3(木)-------------------------------------------------------------------------------
■USAその後。
兄さんはどうあっても前言を翻すつもりはないようです。別にいいけど。
サンでは、"Michael Schumacher is the greatest
driver on earth - but the world's worst at admitting he is capable of
making mistake."(10/1
"Schu is too perfect" The Sun)とか言われちゃってますが、そして「それを素直に認めれば皆もっと同情してくれるのに」とか、「だがそれは彼の性質ではない、何せヘレスの出来事を告白するのに2年もかかった男だ」とか好き勝手書かれてるんですが、それを『かわいい』のひとことで済ますのもどうかと思います→私。
とりあえず、彼が『正直でない』のはもはや周知の事実なので、人気下落の原因を彼ひとりに押しつけるのは如何なものかと。押しつけてる限りは、根本的な解決は難しいでしょう。
雑記、ちょっとずつですが書いてます。週末までにはあげます。英国メディアの対応の仕方とか、また分析してみたかったりも。
■James Courtney
それみたことか、とファンにあらぬことを思ってしまった、来期ジャガー解雇のニュース。気分が急降下してます。
今期の走りでは、それも仕方ないかと思う。前半はともかく完全に尻すぼみで、それで(たとえテストとはいえ)F1のシートを確保できると思うのが間違いだ。それでも、やるせないというか寂しいというか。
もっとも、焦って舞台に飛び出してきたところで、準備が整っていなければ芝居はできぬもの。足りないものは補えばいい。F3000でいちから出直しだ。
10/1(火)-------------------------------------------------------------------------------
ちょっと体調崩してまして、かき集めた資料を読めずにおります。雑記は近いうちに。
■USA GP とりあえずの感想
結末について直感で思ったことは、『ミヒャエルがミスをした』だった。
これは完全に私の憶測にすぎないが、ミヒャには、ルビーニョに勝利を譲るつもりはまったくなかったと思う。プレカンで主張しているように、同着を演出するつもりもとくにはなかっただろう。単純に、少しペースを落として2台連なって劇的にフィニッシュラインを越えようとした、だけではないだろうか。
ただ、チームメイトは彼のその意思を読み違えた。譲ってくれるのだ、とアクセルを踏んだ。
真横に並んだ同色のマシンに、ミヒャは慌ててペースを戻そうとしたように見えた。
昨日の時点では自信がなく(何しろビデオを録っていなかったもので)、書くのを控えたのだが、今日見ていたらITVのジェームズ・アレン、BARのデイビッド・リチャーズ、Autosport.comなどが同様の見解(あるいは可能性)を述べていたので、意思表示してみた。
ちなみに、結末にまったく憤らなかったのかといえば、そのとおり、憤ってる暇などなかった。どうして、何のために、それだけが知りたくて情報収集につとめていたからだ。(その間、なんだかきれいな言葉が飛び交っている実況席は完全無視)
むしろ、中継がぶちっといったことのほうに怒りを覚え、状況の判らない苛々もあいまって矛先はまっすぐ某TV局に向かった。『どーせトンデモナイ放映時間なのには変わりないんだから、ここで5分延長してプレカン流したところでいったい誰が損するっちゅーんじゃボケーっっ!』と叫んでたり。
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