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ヒトリゴト。
Let's talk about What you love.


8/24(水)

トルコGPの感想。
何一つ分析なぞしとりません。本気で感想の箇条書きです。



8/4(木)

『MEIN LIEBER MICHAEL』のRIHOさんの7月29日の「覚え書き」で紹介されていた、西山平夫氏の文章を読んでの雑感。
…ここを訪れてくださっている方には言わずもがなかと存じますが、私は日本語レース雑誌には一切触れていないので、前後の文脈などは判りませんので悪しからず。

「栄枯盛衰は世の習いとはいえ、尾羽打ち枯らした王者を見るのはツライ。王座死守は無理にしても、せめてチャンピオンらしい戦いを見せてほしい。それが真の王者の姿であり、義務であり、礼儀だ」

勝ち続ければ勝ち続けたで文句を言い、負ければ負けたで文句を言う。外野なんてものは所詮そんなもので、辛いのも苦しいのも嬉しいのも楽しいのも、本人がいちばん。
だから、私は本人がやりたいならやればいいし、やめたいならやめればいい、というスタンスを取る。
心底愛した選手が引退していく姿なら、F1以外のスポーツでも(主にサッカーだが)何度か経験している。最後まで堂々として辞めていく人もいれば、ずるずるしがみついた揚句いつの間にやら消えた、人もいる。でも、どんな終わり方をしようとも、その人が樹てた記録や素晴らしいプレーの価値は何ら変わらないし、それらに私が感動し惚れこんだという事実も揺らがない。
他人事として見れば、起承転結がきれいに纏まるほうがそりゃ見て気持ちがいいし満足が行くかもしれないけれど、突き詰めれば、私たちと同じ、一個の人間の人生なのだ。自分の人生、どれだけ計画どおりに、或いは他人の期待どおりに進んできたか、ちょっと考えてみれば、論じることの無意味さは歴然。
「本人のしたいようにすればいい」と私が言うのは、どんな道を選ぼうと、その選択自体がその人の「ひととなり」だと捉えているから、その人のことが好きなら幾らでも受け入れられるから、だ。そしてそれは、私自身が自分の意志で進む道を決めたいと常に考えているから、でも、ある。

私が世界で最も愛したサッカー選手は、10年近い代表生活の中で、誰しもに認められる「優秀選手」だった期間はほんの2年ほどだった。一度は欧州ベストイレブンにも選ばれたが、批判される日々のほうが多かったし、最後の数年は贔屓目に見ても「better than the rest」で他に人材がいないから代表選考に漏れずに済んでいるのが明らかだった。それでも、手酷い批評をされては落ち込む彼を、心配しながらずっと見てきた。私には、まだ若かった彼が代表に選ばれる直前の国内リーグの試合で見せた1プレーだけで、充分だったからだ。たった一本のパス、それだけで、彼は私の中のNO.1の座を未だに独占し続けているのだ。
スポーツというのは、そういうものなんじゃないかと思う。
93年の秋に見た眸の輝きでミヒャエルに転んで以来、彼のレースそのものに「感動した」のは、98年が最後、だ。2000年のタイトルは嬉しかったし、一昨年のイモラなど、前後左右の状況を総合して見たときの感想はいろいろだが、純粋に彼のレースっぷりで判断すれば、98年のハンガリー、あれが私にとって最後の「最もミヒャエルらしいレース」であり、そしてそれはもう二度と見られないもの、として私は納得している。

今のミヒャエルを情けないと言う人はいるだろうし、レース生活の最後を汚していると捉える向きもあるだろう。そう思いたい人は勝手に思っていればいい。私は彼がどんな終わり方をしようがそれがミヒャの才能や努力やその結果の栄光に陰を落とすとは思わないし、賭けてもいいが、ミヒャエル自身そんなことは考えもしないはずだ。
大事なのは、終わりの日までに、何を為すか。どんなふうに「生き抜く」か。
全力でやり通した最終結果として「終わり」が来るのであり、全力が「=最強」でなくなったとしても、それは仕方のないこと。最強であるか否かを論じるのではなく、全力で取り組んでいるかどうか、取り組もうという意志があるかどうか。頑張っている以上は、誰であれ暖かく見守りたい。
10年も見てくると、そんなお母さんみたいな心境になってしまうらしい。


■"The Buttongate" の裏?

各種ニュースにざっと目を通していてふと思ったのですが。
昨年、ウィリアムズがジェンス獲得に乗り出した理由。確かに、ドライバーが揃って居なくなる状況で、ジェンス側から「BARの契約には穴がある」という情報を得ていれば、不思議はない展開なので、当時は気にも止めなかったのだけれど、訴訟になってまで移籍に拘ったのは、果たしてジェンス側だけだったのだろうか?
タイセンのコメント(BBC報道)を見ると、BMWの不満は昨日今日噴出したものではないような印象を受けるのです。なのに、唐突におおっぴらに発言し始めたな、と思ったのが、スタート地点。
既に昨年の時点でウィリアムズとBMWの間はあまりうまく行っておらず、その「かすがい」として、ウィリアムズ側がジェンスを求めた、というベクトルも考えられるのではないか、と。

引っかかったのは、フランクのコメントとして紹介されている、次の部分です。
 "We require him to be here. Clearly many of our sponosrships are predicated upon his presence. We will defend our interests."
 "We will be back and Jenson is part of our equipment to help us coming back."
 (Reuters報道
この部分だけ、いやに「必死さ」が透けて見える気がするのですよ。同じ記事中の「F1の秩序」云々のくだりなぞは、いかにも建前っぽいのに。
ここから先は妄想ですが、昨年、フランクはBMWを繋ぎ止める「エサ」として、若手有望株とされるジェンスを連れてこようとした、とします。ジェンスにとっては、「BMWウィリアムズ」というパッケージが魅力的だった。三者三様、その時点では綺麗なバランスでトライアングルが形成されていました。ところが、一年経ってみたら、ジェンスにとってもBMWにとっても、状況は変わってきてしまった。「BMWウィリアムズ」は今までのような強さを保障するパッケージではなくなり、そこからBMWが抜けるのであれば、ジェンスとしては少なくとも戦闘力の予測がつくBARに残ったほうが安定した将来が望める。ジェンスが来そうにないことが引き鉄になったかどうかは鶏卵だけれども、ともかくBMWは独自の道を行くことを選んだ。そうなると、慌てるのはウィリアムズだ。両方ともに逃げられては、立ち行かぬ。BMWが抜けるのが避けられないならば、せめてジェンスはキープせねば。
……そんな思惑を読み取るのは、深読みのしすぎ、でしょうかしら、ねぇ。

好き勝手言ってますが(↑)、何せここのところまともに情報集めできていないので、「そうじゃないよこうだよ」というネタをお持ちの方はこっそり耳打ちしてくださると嬉しいです。



8/3(水)

■ハンガリーGP

とりあえず復活、だったのか、な…?>フェラーリ
(依然として懐疑的)(しつこい?)(でもホラ相手が兄さんだからさあ…。あの人の場合、マシンがよくなってなくても頑張っちゃったりするからね)(ルビーニョがまともに走ってくれれば試金石になるんだけど)
レースの途中からジレンマで身悶えてたのは、内緒。(タイトル戦線考えればキミに勝って欲しいがやっぱり土壇場ではミヒャのファンなのだ)

■ストーブリーグ

マッサ→フェラーリ、ルビ→BAR、ジェンス→? (BBC報道)(Reuters報道
ストーブリーグが動き出しましたね。毎回毎回、「決まれば判る、発表されるまで待とう」が基本姿勢の真咲です。…本当にもうこの時期の欧州人の言うことはアテにならないから! 何度か申しあげているとおり、ミヒャがフェラーリに移籍する前のフラブの「頭撃ちぬいてやる」発言以降、移籍問題に嘴を挟むのは時間の無駄だと考えています。噂・分析・予測等も一切気にしません。決まった事だけでいい。

フランクのコメントとジェンスのリリースを読み比べてみた。
 >フランクのコメント(Reuters報道)
 >ジェンスのリリース(公式サイト) NEWS>LATEST>PRESS RELEASE で本文が読めます。
どちらの陣営に立つかで、同じ物事の見え方も変わってくる。どちらが正しいかをここで論ずることに意味はないし、弁護する気もない。モラル云々を口にするには、私自身が「嫌な大人」になりすぎた。
どの業界においても、契約というのは当事者同士守秘義務に縛られた中での遣り繰りだから、表に出てくる内容は本当に氷山の切れっ端でしかなく、そこから全体を読み取るのは難しい(これは一度でも契約書作成にかかずらってみるとよく判る)。面と向かって言えば角が立つ内容を、メディアを通して仄めかすことで、相手に再考を促すという戦術もあれば、ちくりと棘を刺すのが目的ということもある。こういった場合は、既に話し合われた条件が大前提となっているから、後付けのコメントだけでは余計に全体像は見え難くなる。守秘義務があるから、見えてしまってはいけない、という理由もあって、結局はどんな応酬も、当人たちにしか解らない内情を多分に含んでいる。
だから、私の中での比重は、「ふうん、そんな遣り取りしてるの。ま、決まったら教えてよ。」
何をどこまで信じるか、というのは、契約問題やF1に限らず、情報化時代の広範な課題だろうけれども。

ただ、昨年、今年と揉めているのを見ていると、ミヒャとメルセデスの絆を思い出す。
英国人ドライバーが英国の伝統あるチームでチャンピオンに輝くことを、きっと英国のモータースポーツファンなら誰しも夢見るだろう。新興のBAR――しかも極東の勢力が影響力を増しつつある――より、ウィリアムズが相応しいと、現状の力関係は別にしても、憧れに近い想いを抱く人が多いことは想像に難くない。かく言う私も、英国人ではないけれども、その一人だ。
それでも、やはり、この世は縁であることを思えば、もしかしたらジェンスとウィリアムズの縁は、ウィリアムズがJPMを手に入れるためジェンスを放出したときに、切れてしまったのかもしれないとも思う。
だったらだったで、仕方がない。何処であろうと、勝てばいい、と開き直るしかない。
そして、何処に行こうと、勝つか否かは最終的には本人次第なのだ。

BARは今のところ介入を控えているようだが(BBC報道)、ジェンスが残りたいー!と喚いてウィリアムズと自力で話をつけたなら、BARはそれを拒みはしないだろう。申し訳ないが、今のルビーニョに、チームを引っ張る力は期待できない気がする。(ジェンスにそれがあるか否かというのはまた別問題だけれども。私はまだ彼に「人の上に立ち牽引していく」確固たるベクトルを見出せてはいないけれども。)

ともあれ、これでハッキリしたことが一つ。ミヒャの引退は間近いかもしれないがまだ先。マッサ(にしろ他の有望若手にしろ)が呼ばれるときはそういうとき、だとずっと思っていた。ああ、いよいよだなという感慨と、まだまだだなという感覚と。


…ところでウィリアムズは来期エンジンどうするつもりなのかしらん。



8/2(火)

日曜の夜のうちにぱっと書いてしまわないと、感想を纏め損ねるらしい>GP
でも、ライブタイミングが終了してから地上派放映なので、万が一ネタバレになってしまってはと思うと、躊躇するんですよね。あと、報道・リリースで事実関係を確認したいというのもある。
…実際、確認できてないんだから同じことなんですが、心情的なものです。

一言だけ白状してひとまず去ります。

今回のGPは映像で見たかった。


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