◇◆ Formula 1 Test at Silverstone Circuit ◇◆◇ 19/Apr./2001


 サーキット、西へ東へ。...

ここらで閑話休題して、シルバーストーンのパドック周辺を紹介。

● コプス(内側)
パドックをどんどんまっすぐ歩いていくと、1コーナーのインサイドに出る。ここから左手に降りていくと、コプスの真下を抜けるトンネルがある。
コプス・グランドスタンドは、屋根つきの(シルバーにしては)立派なスタンドだが、コースの外側にしかない。内側は草原の土手がマゴッツ・ベケッツまで続く。グランプリのときはちょうどこのあたりがパドック・クラブとして整備される。
コプスの内側は、写真撮影にはあまり向かない。けれど、ぼーっと突っ立っているかぎりにおいては、なかなか楽しめる観戦場所だ。
ストレートを全開でやってきたきたマシンは、強烈な横Gに耐えながらこの高速コーナーを駆け抜けていく。ギアは5速。フェンスぎりぎりで待っていると、ぎゅいん、と音が聞こえるくらいの勢いで、各車が通り過ぎる。迫力だ。
風が強いことだけがちょっと難点かもしれない。

● プライオリー〜ブルックランド
パドックスイートの隣には、BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ。現在はサー・ジャッキー・スチュワートが会長を、マーティン・ブランドルが議長を務める)の建物があり、そのさらに左側にスタンドがある。…が、ここはどういうわけか、関係者以外立ち入り禁止のスタンド。入口に警備員が立って人の出入りに目を光らせている。(BRDCの専用スタンドかと思ったが、それはまた別らしい)
どうしても写真が撮りたいので、ちょっとだけ入れないか、と訊ねてみるが、チームの関係者かゲストでないと駄目だという。断る口調があまりシリアスな雰囲気ではなかったので、そこを何とか、とかわいらしく(笑。ここ、ポイントです)頼みこんでみた。
すると、初老の警備員はうーん…としばらく考えていたが、やがてちらっとあたりに気を配り、耳元でこう囁いた。
「写真だけなんだよね?判った、じゃ、そのパス仕舞っちゃって。コートの中に入れて、紐だけ出すんだよ。ちょうど青いコートだから、チーム関係者のフリしとけば大丈夫だから。5分だけだったら、入れてあげる」
そうまでして入ってみたスタンドだが、どうしてここがクローズドになっているのかがそもそも判らないくらい、何もない場所だ。コース上ではインフィールド・セクションにあたる部分で、確かにマシンの速度はぐっと落ちるが、ランオフエリアが広いので、特におもしろい撮影・観測ポイントではないような気がする。ただし、望遠レンズがあってマシンの細部に興味があるのなら、けっこう綺麗な絵が撮れるかもしれない。
(このレポートのトップの写真は、そこで撮ったもの)

● パドック・ダイナー(カフェテリア)
パドック入口の右側にある。正確にはパドック・エリアの金網の外側にあるので、パドックパスを持っていない人でも入れる。
グランプリ以外で、サーキット内に売店が出ることはないし、自動販売機なんかもないから、飲食物を調達できるのはここだけ。しかしメニューは少ない。しかも高い。だから関係者もあまり来ないらしい(笑)

● 売店
グッズショップ、というほどには品数はないので、期待して入るとちょっとがっかりする。多いのはウェア系で、しかも男ものがほとんど。ドニントン・サーキットのショップのように、サーキットのオリジナル商品もない。掘出しものがあるとすれば、店員のいるカウンターの周辺か。

● トイレ
パドック入口に一ヶ所、パドック・ダイナー裏側に一ヶ所。パドックから近いのは、入口のところのだ。なのでたとえドライバーといえども、ここを使う。意外な穴場かも?
使い勝手はそれなりによくて、風が寒かったので重宝した。


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