◆◇ Visit to Michael Schumacher Kart-Center ◇◆



時間はあっという間に過ぎた。
翌日発つとあって、ケルンで買物をしたかったので、あまり長居はできない。後ろ髪を引かれる思いでカートセンターを後にする。

シンドルフ駅で帰りの列車を待っている間は、柵にもたれて、ただ豊かな自然を満喫した。この空を見、この大地を踏みしめ、この風につつまれて成長したひとのことを考えていた。

素朴なドイツの片田舎、私のたいせつなひとの故郷。
ここに私が再び来ることがあるのか、先のことは判らない。
けれどもしかしたら訪れるかもしれないその日まで、この景色があまり変わらないでいてくれればいい。


その日、ケルペンの空はどこまでも青く、陽ざしは眩しく、風はとても心地よかった。




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