#1. 名前、性別、生年月日などを差し支えのない範囲で |
真咲、女、牡牛座のB型人間 |
#2. いつからF1を見ていますか |
1993年夏頃から。ほぼ皆勤なのがちょっと自慢。ミヒャの勝利は2回見逃しただけ。 |
#3. ミヒャエルを好きになったきっかけは |
悪友に唆されて、最初から注目していた。ポディウム上の笑顔の爆発に骨を抜かれ、バイザーの中の真摯な眸に撃墜されて、あとは転がる石に苔生さず。(合掌) |
#4. ミヒャエルの最初の印象は |
「なんってかわいすぎるひとなんだ…!」 |
#5. ミヒャエルの何に最も魅力を感じますか |
バイザーの中の両眼の光。とくに予選中モニターを睨みあげるときとか、スタート直前とか。かつての無謀な光には散々しびれたものだが、最近の自信に満ちた返り討ちモードのまなざしも素敵。 |
#6. ミヒャエルのレースでいちばん好きなのは |
'95ベルギー、'98ハンガリー。あるはずのギャップを削り、ないはずの可能性を生み出すその根性(?)に乾杯。 |
#7. ミヒャエルのレースでいちばん嫌いなのは |
'94モナコ、勝った気が未だにしない。レースをずっとリードし、フィニッシュラインを真っ先に横切ったのは、空いたPPからスタートした青と白のマシンのような気がして。感傷なんですけど |
#8. ファンをやっていていちばん嬉しかったときは |
2000年鈴鹿ピット前でのタイトル獲得記念写真を、後日雑誌で見たとき(当時英国暮らしで現地観戦が適わなかった)。伏目がちに笑う彼の表情があんまり幸せそうだったので。 爆発的に嬉しかったのは、'94開幕戦を制したとき。そして'96スペイン。 |
#9. ファンをやっていていちばん辛かったときは |
'95シーズン終盤。私自身が彼を信じられなくなっていた。嫌い、といってもいいほどに。これ以外に、「ファンたる基盤」を揺るがされた経験はない。「ファンとしてどうあるべきか」で悩んだことはあるけどね。 '00-'01オフシーズンは、ものすごく怖かったが、これもある意味「辛い」ことなのかも。あとは最期を見届けるだけか、と思ったらもう居ても立ってもいられなかった。94年、を未だひきずっていて、何か起こるんじゃないか、と本気で怯えてました。(この思いが根底にあるので、私は彼の幸せを願ってやまない) |
#10. 最高のシーズンは |
個人的には94年かな。ただあのひとだけを見てあのひとのことだけ考えていればそれでよかったから。 あとは96年、公約を果たしたという意味で。ミヒャの腕ということでは97年(最終戦は除く。) |
#11. 今まで見てきたシーズンを一言でどうぞ |
'94「盲目」、'95「疑念」、'96「確認&平和」、'97「再認識」、'98「安定」、'99「喪失感あるいは空虚」、'00「安堵そして寂寥感」、'01「不安」、'02「覚悟」 ……ぜーんぶ私の心のなかの問題(笑) |
#12. ミヒャエルのマシンでいちばん好きなものは |
B194。スタイルとか強さとか、ではなく、いちばん私の記憶に鮮烈に残っているのが、あれでグリッド2番手から飛び出すミヒャ、だから。F12000はミヒャを幸せにしてくれたという意味で、感謝の対象。 |
#13. ミヒャエルのマシンで嫌いなものは |
特にはなし。あまりマシンには拘らない。敢えて言うなら事故車はキライ。 |
#14. ミヒャエルのものに拘らず好きなマシンは |
最近のウィリアムズ。98年のマク。デザイン的に今まででいちばん愛しかったのは、95年のフェラーリ。名前覚えてないんですが、サイドポンツーンがセクシー極まりなく。(どこ見てるんだか…;;) |
#15. ミヒャエル以外に好きなドライバーがいたら挙げてください |
ドライビングが好きなのはJPM、期待度でジェンス。それらを超えてDC、ラルフ。もういないひとではダントツでガーティ(ベルガー)、そしてデイモン(ヒル)。 でも、それ以外のドライバーも皆、基本的に好意の範疇にいる。F1ドライバーという生き物自体がすでに愛しい。…琢磨はF3ドライバーとしては無条件に応援していたが、F1ドライバーとしては判断保留中。お手並み拝見、という気分に近いかな(苦笑)<それだけ期待してるってことです |
#16. 嫌いなドライバーがいたら教えてください |
いません。これだけは断言できる。 私は昔セナを毛嫌いしていて、後にひどく後悔した。あんな想いはもうしたくないです。 それにデイモンのことも最初は嫌いだったのに、アラ捜しのつもりで追いかけはじめたらいつの間にか嵌ってたし。そんなわけで、マイナスの先入観は持たないように努めている。くだらない意地で見逃して悔しい思いをするのは結局のところ自分なのだ。 |
#17. 好きなチームがあれば挙げてください |
ベネトン。もうないけど。'94'〜95に在籍していたクルー達は、まとめて愛しかった。それゆえ最後までひきずりましたね。あとはティレルとか(これももうないってば) |
#18. F1以外のモータースポーツに興味がありますか |
WRC、ル・マン、WGP、BF3。在英時はBTCCやSBKもたまに。ときどきCART。それぞれ愛の対象がいるので楽しい。 |
#19. TV放送に対していいたいことはありますか |
生である必要はないからノーカットで見せてください、解説などは我慢します。 …と思っていたが、先だってのカナダGPを見る限り(以下自粛)。CM多すぎる。仕方ないことなんだけど |
#20. アナで好きなのは |
塩原さんと三宅さんの声質は個人的に好きです。マレー・ウォーカー、というのは反則でしょうか。 |
#21. 解説者で好きなのは |
やっぱりマレー&マーティン(ブランドル)のITVコンビ!(殴) マレーの引退のニュースは悲しかった。 日本のスポーツ中継は、F1にかぎらず、一般的に試合の前後に時間を割かないから、どうしても試合中に昔話や感想に花が咲いてしまう。 ITVでは毎レース、スタート前の45分ほどを事前情報やインタビュー・特集に割き、レース後の15分を解説に割く。レース前のスタジオゲストには、各チームからいつも錚々たるメンバーが揃う。予選・レースは基本的にすべて生中継だが、当日の夜には1時間ほどにまとめられたハイライトも流す。昨年はこれに加えて本戦全再放送を火曜深夜に行っていた。これには、F1が認知度・理解度の点で立派に市民権を獲得しているという背景がある。日本でこれを実行するのはまず不可能だろう。 私は、日本の解説者は、ゲストの一種だと考えることにしている。 |
#22. 川井ちゃんは好きですか |
好きです。彼がくれるピットからの直前情報はとても貴重。ITVはピットレポーターを2人(メカ用と人間用)投入していたが、タイヤ選択の細部やそれによって変わってくる戦略を説明してくれるひとはいなかった。 |
#23. 好きなジャーナリスト、嫌いなジャーナリスト |
好きなのは、冷徹にものを見、発言できるジャーナリスト。たとえ嫌いな内容や気に食わないテーマであっても、現実を受け入れた上で自分の見解を論理的に語ってくれるのなら、むしろ進んで読みたいと思う。 反対に、感情論を前面に押し出してくる文章には、好意によるものであれ悪意によるのであれ拒否反応を示す。 これは私自身がメディアの勉強をしていたことによるのだと思うが、自分の意見すらもいちど突き放して俎上で吟味できる人でありたいと思うし、そういうひとの意見ならどれほど耳に痛くても聞きたいのだ。 そういう意味で、英国メディアの幾人かはいつも非常に興味深く読む。 |
#24. F1に興味を持ったきっかけは |
高校時代の友人の言葉 |
#25. F1の魅力はなんだと思いますか |
基本的にアンフェアであること、が明確なところ。個人の努力だけではどうにもならない不条理な要素が多くを占めているところ。それでいて、誰よりその現実を理解しているはずの当事者たちが、腐りもせず、どころか好き好んで必死で足掻いているところ。 究極のプロフェッショナルであり、非日常でありながら、現実の人生と奇妙に符合する部分は多いと思う。だからこそ、意地でも前進を止めないその意志のちからには敬服する。 |
#26. 「レースは勝ってなんぼ」と思いますか |
チームの視点で見ればそのとおり、だが、いちレースファンとしては個々のそれを楽しめればそれでよい。 どんなにお気に入りの選手やチームでも、圧倒的な強さで勝つ試合は興醒めしてしまう(レースにかぎらず)。力と力、知恵と知恵のせめぎあいが熾烈であるほど、見ていて楽しいし勝って満足できる。ファンとしては緊張しどおしで、終了とともに脱力→放心状態になりますが、気楽なレースよりこっちのほうが好きです。 要はたんなる茨道。楽勝コースは、自分の人生でも歩んでません(爆) |
#27. GPを見るときの心構えがあれば |
ない。敢えてあげるなら、頭も心も白紙にしておくこと。 事前情報はあまり入れず、レース中は目の前で起こっていることだけを見ます。考えるのは終わったあと。なるたけ多くのものを見聞きし、進行中の現実に遅れずついていく。と同時に、一期一会のその瞬間をめいっぱい楽しんで。 |
#28. アンチシューマッハーについてどう思いますか |
もとがシューファン=変人、だという認識だったので、'96以降のファンの激増には目を剥いた。 嫌う人がいても別にかまわんのでは。私は昔アンチ・セナだったし。何と言われようが今更シューファンやめる気もないし。大切なのは、好き嫌いは人それぞれで万人に共通の嗜好なぞないのだよ、と理解していること。自分の想いを認めて欲しくば、他者の想いもその存在自体は認めないと。それすら不快なら、わざわざ関わらなければ良いだけの話。 |
#29. ミヒャエルは最高のドライバーだと思いますか |
知りません。あまり気にしていない。 勝てるドライバーだったから好きになったわけではなく、ただその眼と笑顔が気に入って見続けていたら、いつのまにか向こうが当代一になってしまった、というのが現実。 |
#30. ミヒャエルに各種の記録を更新してほしいですか |
別に。彼が幸せであることに比べれば、勝利も記録もどうだっていい。 |
#31. ミヒャエルのライバルとして名を挙げるなら |
なぜかここでデイモン・ヒルが出てくる私は不思議人間(自分で言うな)。 恐らくは自分にとっても彼にとっても、『絶対に負けたくない、何が何でも負けられない』はじめての相手だったからでは。セナ相手だったら負けても言い訳ができたという意味で。 |
#32. ミヒャエルの弱点はなんだと思いますか |
強烈なその自負心と責任感。他の人なら放り投げてしまうところで、それをしない(できない)。結果、自分を追いつめて自爆する。「計算高くていろいろ企みはするんだけど肝心なところで一本抜けてるただの負けず嫌い」とは、'97ヘレス後の自分のミヒャ評。 |
#33. ミヒャエルに行ってほしいと望んだチームはありますか |
別に。どこであろうと決めるのは本人で、相応の理由はあるのだろうから、ファンとしては見守るだけ。 |
#34. チームメイトに希望するひとはいますか |
とくには。誰であろうと(以下略)。もっともこればかりはミヒャの一存で決まるわけではないが。 |
#35. 弟ラルフとの関係について |
変。(どきっぱり) 彼らを知るまで、兄弟とは根本的に反発しあうものだと思ってた<実体験(笑) 何せいちばん近い比較対照だからねぇ。だから彼らのことは、ほほえましくそしてひどく羨ましい。 |
#36. 何色のレーシングスーツがミヒャエルに似合うと思いますか |
「視覚とは慣れるものである」。(笑) はじめて見たときの色(黄色)と、カート時代(?)の黒とは、個人的にお気に入り。 |
#37. ヘルメットについて言いたいことがあれば |
…こればっかりは慣れたくないなぁ。おちびさんの頃から基本デザインは変わってなかったのにねぇ。嘆息。 |
#38. ミヒャエルをなんと呼びますか |
ミヒャエル、ミヒャ、あのひと、お兄ちゃん、王様。英語のときは迷わずマイケル。 変わったところでは、「うちのおバカ('95-'98)」「誰かさん(仲間うちで使用)」。あと、「兄ばか親ばか飼い主ばか」の三馬鹿は外せない。親になる前は「カート馬鹿」でしたね |
#39. ミヒャエルにキャッチをつけてください |
「The uniquest」。辞書に載っているすべての意味で、"unique"だと思う。 |
#40. ファンをやっていて転換点になったときはありますか |
'95後半戦〜'96開幕まで。ここで、ファンとしてのスタンスが決定した。(→Q9参照) '97ヘレス後、このスタンスを確認。要するに、何をやらかされたところで見捨てることができないのであればとことんつきあうしかない、という諦めの境地(笑)。以前これを「毒くらわば皿まで」と説明したら、あちこちで妙にウケたが、なぜだろう…? |
#41. '97ヘレスについて何か言うことは |
うーん、もはやどうでもいいというか。何しろ↑の心境だからねぇ。 少なくとも、真相は本人しか知らない。または本人にも理解できない領域の問題かもしれない。墓場まで持っていくのかもしれないし、いつかどこかで暴露するかもしれない。どちらにしろ私は受けとめるだけ。 |
#42. 「もしもあれがなかったなら」と思うことをひとつ挙げるなら |
'94イモラ。 あれがあったからこそ、今のミヒャが在るのだということは理解している。今の自分が在るのだということも判っている。それでも、あの日を境に喪われた、天真爛漫で倣岸不遜な若き挑戦者、を私はもっともっと見ていたかったし、そうであれば彼もまたこれほど苦しまずにすんだかもしれぬ、と思わずにはいられない。 |
#43. ミヒャエルの言葉で気に入っているものがあったら |
"I am lucky. But luck doesn't just happen. You have to work at it". "All I remenber is that one fine day I arrived in F1 to race on the same circuits. A great driver" (セナについて聞かれて。はじめて心情を詳しく語った、ような気がする) 両方ともF1Racing(英国版)2001February、より。 |
#44. ファンとしてのポリシーは |
すべてを見届けること。その走りも、その姿も、その言葉も。笑顔も、不機嫌な有様も、真摯な眸も、なにもかも。応援するのではなく、ただありのままの彼をありのままに見ること。 そうして、最後に彼が笑ってくれれば、私はそれでいい。 |
#45. ファンとして残念に思うことは |
スポーツカー時代を見てみたかった。あとはQ42に関連して、両者の熾烈な激突とその結末が拝めなかったこと。 |
#46. ミヒャエルに対して持っている感情を言いあらわすなら |
愛。それも究極の愛(笑) あるいは母性愛に近いか。 |
#47. トッドにひとこと |
見捨てないでね。 |
#48. ロスにひとこと |
可愛がってやってね。 |
#49. ロリーにひとこと |
今年のマシンはちょっと頑張りすぎ(爆)。ヨットスクールはどうしたんですか。 |
#50. 今後のミヒャエルに何を望みますか |
思うままにせいいっぱい楽しんでください。レースだけじゃなく、人生を。 |
FIN
|