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― 英国限定・サーキット&モータースポーツ関連施設めぐりの心得 ―


※ モータースポーツの母国・英国で、サーキット・ファクトリー・博物館・記念館などを個人で巡りたい方向けの簡単ガイド。
※ あくまでご参考ということでどうぞよしなに。(結構あたりまえのことばかり書いてます)
※ ここに記載がないけれど知りたいよ〜というネタのある方はお気軽に管理人まで。トップのメルフォからどうぞ。



●出発前準備

下調べ * まずは行きたいサーキット・施設の場所を確認します。

* たいていは、"uk.yahoo.com"でサーキット・施設名を打ちこめば、サーキット或いはその所有団体のHPに辿り着けますので、とにかく"Visiter Guide"とか"Official Information"とかなページは印刷しておきましょう。

* 問題は、英国のサーキットHPにある道案内はほぼ確実にドライバー向けであり、電車その他の公共交通機関を乗り継いで辿りつこうという貧しくも意欲ある勇者にはたいそう冷たい説明になってます。ので、次に、必ず地図で住所(これはHPにある)を調べ、簡単な地理というか位置関係を頭に入れておくほうがいいです。
"multimap.com"という便利なサイトがあり、ここはポストコード("OX7 4EE"とかいう部分)を入れるだけで正確な地図を様々な縮尺で表示してくれます。ファクトリーなんかだと道路地図だけじゃ二進も三進もいかないので、ここで探した詳細地図が必須です。

* 出掛ける前に、英語が話せようが話せまいが、目的地の住所・電話番号の控えは用意しておきます。困ったら通りがかりの人にでも見せれば助けてもらえます。(英国人はそういうサービス精神は旺盛ですから)

* 実際にスケジュールを立てる前に、目的施設の開館時期・時間を必ずチェックしておきましょう。これといって特別なイベント目的でなくても、サーキットはテストやレースの日程により一般立入禁止の日がありますし、博物館などでもハイシーズンのみとか週末だけというところは多いです。
HPに記載がなければ、メールまたは電話にて、"I would like to visit your place on <日付を記入> and will appreciate if you could tell me the opening and closing time."と訊けば、教えてくれます。(電話が早口で聞き取れなければ、何度でも聞きかえせばOK。勇気ひとつで言語バリアは克服可能。)
チケット手配 * 英国では、たいていのモータースポーツイベントで当日券が準備されていますから、必ずしも事前予約をしておかなくても大丈夫だとは思いますが、不安な場合は、↑で調べたHPなどにあるネット予約の手続きを踏むとよいでしょう。
ただし、この場合はクレジットカードまたは海外発行のデビットカードが必要になること、為替レートの変動により、購入時期によって実際に引き落とされる値段が上下すること、チケット郵送の際に郵便事故などの可能性が皆無ではないこと、をきちんと認識したうえで、先方のシステムに海外へのチケット発送の準備があるかどうかを確認してから、実際の支払い手続きに入ってください。(確認を怠ったうえでの発注ミスの場合、下手をするとキャンセル料などの手数料がチャージされてしまいます)

* 仮に、解らないことやトラブルが発生した場合は、迷わずサイト管理者に連絡(メール)を入れて相談しましょう。まず間違いなく親切に相談にのってもらえます。海外発送準備のない場所でも、日本から見に行きたいのだという主張をすれば、何か方策を考えてくれるはず。諦めないことが肝心です。

* 無事、チケットが購入できたら、明細・送り状などの控え類は必ず保管し、現地に行くときに携行しましょう。指定席なら、チケットのシリアルナンバーや座席番号も控えておくといざというとき吉です(経験談)。
交通手段 * 電車のチケットは1週間以上前に、往復で買いましょう。鉄道パスや学生証を駆使しないと、結構値が張ります。間違ってもVergin Expressなどは買わないように、のぞみ指定席のようなものですから。たとえばシルバーストーンなら、ロンドン・ユーストン駅からミルトンキーンズまで、鈍行でも一時間程度です。
ロンドンから遠い場所でも、下手に特急を使うよりは、鈍行で前日に行って一泊したほうが、周辺の町の雰囲気なども判って楽しさ倍増。折角行くのですから、レースだけでなく現地を丸ごと楽しむのがよろしいかと。
"thetrainline.com"というHPが、ルート&時刻表・購入に便利です。

* コーチ(長距離バス)の手配は、事前購入が基本だったはず。"nationalexpress.com"でルート検索・チケット予約ができます。これも学生証や年間パスを使うとお得ですが、それでなくとも電車に比べれば破格の値段。日本の高速バスよりゆったりしていて、サービスもいいし、何よりルートが豊富なのが○。

* 公共交通機関利用の場合、どうしても最寄駅からはタクシーを利用するほかありません(ドニントンパークのみ、日時によってバス利用でも行かれますが)。事前に、その地域のタクシー会社の電話番号を幾つか控えておくようにします。
英国のタクシーは、基本的に現金払いです。釣銭はあまり用意していないのが普通なので、大きなお金は前もって崩しておく必要があります。だいたい、車で30分くらいの距離なら、30ポンド前後だと思えばいいでしょう(ただし4年前の数字を元にした概算なので、前後10ポンドは用意しておくほうが安心かも)。
日本人だと、メーターを弄られてボられる可能性が少なくないので、実際に乗り込む前に、目的地を告げて料金を確認しておくほうが安全。支払いには日本式の時間払いと、距離払いというのがあり、より安全なのは距離払いのほうです。
実際に乗ったときにもしトラブったら、泣き寝入りはせず、堂々と警察を呼びましょう(言葉が解らなくたってどうにでもなる。向こうの警察は本当に親切)>警察の電話番号: 999



●当日の服装・持ちもの

服装 * 動きやすく着脱が簡単で汚れても惜しくない恰好。重ね着が基本。

* 日中、太陽が出ているときはとても暑くなりますが、夕方以降は寒いなんてものじゃなくなります。また、サーキットはえてして平野のど真ん中にあり、吹きさらしで、天候は移り気です。朝晴れていても油断は禁物、風のある日はとくに要注意、突然雨が降ってきます。濡れても、空気が乾燥しているので乾くのは早いですが、7月のある日、風除けひとつない駐車場でバス待ちをしたときは、3枚着込んでいたにもかかわらず凍えるかと思いました。

* 夏場なら、ジーパンにTシャツ+長袖一枚+防水加工の裏地つきウィンドブレーカー、というのが個人的おすすめ。
夏でも冬でも、とにかく風を防ぐことを考えましょう。裏地は、フリースなどの暖かいもので取り外し可能な製品がベストですが(登山用品売り場なんかにあります)、なければ普通のフリースやサマーセーターの上に重ね着してもOK。暑ければ腰に巻いておけばすむことなので、真夏でもセーター系は必ず持っていくこと。
* 足首をしっかり固定できるタイプの運動靴。軽登山靴でもかまいません。自分が疲れないことはもちろん、悪路でも怪我をせずにすむようなものを選びましょう。

* 汚れが気になるようなものはNG。英国のサーキットは砂利と強風の所為で埃っぽく、雨が降れば泥濘と水溜りだらけになります。舗装されている箇所はパドックの中だけということも珍しくないですし、ぐちゃぐちゃだろうとびしょびしょだろうと、滅多に板を渡したりもしないので、中央突破するしかありません。最悪の場合には捨てて帰ることも選択肢のうちに入れておくと無難かも。
着替え * 各自の判断でお願いします。私は必要になったことはありませんが、英国GPの話などを伝え聞くと、車中に用意しておくほうが安全という気もします。
ただ、自家用車・レンタカーなしの場合は、荷物になってしまうので、そこは思案の為所ということで。
サングラス
帽子
日焼け止め
* 夏ならば必需品。英国は日本に比べて陽射しが強く、眩しく感じます。紫外線の影響も大きいので、肌の弱い人はローションなども持っていくといいでしょう。

* とにかく乾燥します。肌荒れには御用心。
タオル * 雨等で濡れたときに拭く、という用途のほか、日除けにしたり、寒いときに羽織ったり、バスタオルくらいのものが1枚あると便利です。
現金 * 本当は、あまり持ち歩かないのが吉。英国では財布に入れて持ち歩いていても安全な現金レベルは、最高で20ポンド程度です。それ以上だとちょっと怖いかんじ。とはいえ、旅行中持ち歩かないというわけにはいかないので、財布を二つに分け、宿に保管(必ずスーツケースの中に入れ、鍵をかける)する分と、その日使う分とを別にし、後者はいつ如何なるときも必ず身に付けておくようにします。上着のポケットとかは絶対ダメです。できれば、小銭入れも別に持って、無闇に大金を大衆の目に晒さないようにするといいでしょう。

* サーキットやレース関連施設(博物館など)で買うお土産・チームアイテム類は、10ポンド以上なら、下位カテゴリーでもたいていの場合カード支払いができます。ただ、スキミングの危険性はやはり付き纏いますので、現金を持ち歩くのと危険度は大差ないかも。(私はどちらかというとこっちを選びますが、人夫々でしょう)

* チェック(トラベラーズチェック、T/C)は、サーキット・レース関連施設では使えないか、使えてもあまり歓迎されません。避けたほうが無難。
雨具 * 雨具は必需品。「服装」のところでも書きましたが、天候は急に変化します。山登りを念頭に置くといいかもしれない。傘は、座席で差すのは周囲に失礼ですが、あまりに雨が酷ければ自由席(芝生)に移動するなど工夫すれば差していても邪魔にはならないので、折り畳みを一本入れておくと便利です。レインコートなどは、できるだけ丈の長いものを。登山用の上下別のものなら完璧。

* 小雨ならいいけれど、真面目に降ってきたら、とにかく濡れないことを第一に。そのあと晴れればあっという間に乾きますが、曇り空で強風に晒されると、夏でも震えるほど体温を奪われますので要注意。
携帯ラジオ * レース観戦なら、多少英語の聞き取れる方は、あると非常に面白いかと。下位カテゴリーのレースだと、観戦キットに含まれていたりもしますが。日本のものでも、適当に周波数を合わせれば聞けたと思います。周波数は、各イベントのプログラムを参照のこと。
サイン帳
カメラ
(フィルム)
* 期待しすぎるとがっかりするかもしれないけれど、意外なところで意外な人に出会えたりもするので、とくにテストなどでパドック周辺をうろつくのであれば、必需品。ただし、周囲の邪魔にはならないように気をつけて。

* フィルムは、サーキット内で売っていないことが多い(あっても型が違ったりする)ので、必ず各自で用意しておくようにしましょう。
常備薬
パスポート
* 海外旅行時に携帯を推奨されている品々は、持っていて損はありません。とくに身分証明書は、現地で仕事をしたり留学していて別に身分を証明するものや連絡先が記載されたものを所持している人はパスポートは必須ではありませんが、旅行者ならば、いざというときの身元保証はパスポート以外ありませんので。

※その他、もし気になることなどございましたら、メールフォームからお気軽にお問い合わせくださいませ。できる範囲でお答えいたします。


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